2009年12月4日金曜日
クリスマスと涙 クララ
クリスマスと言う夜のかげに、いかばかり多くの涙が注がれたことでしょう。サタンのしえたげに泣く人類の涙、み心込めて創造された父なる神の憂いの御涙から生まれたその夜!
天使のみ告げに服従し、神のみ手に身を委ねしよりのマリヤが恥と苦しみの涙、ヨセフが彼女のただならぬを知れる時の苦痛の涙、主が天の宝座を捨て罪ののろいにある肉体に、限りなきご不自由とご苦難の生活に移り給うその夜よ! 揺籃の上に指す十字架の閃きよ!
罪の犠牲に定められ給いしこの君のご誕生を見て、のどかな喜びをしておられるでしょうか。死に定められた小羊を見てさえ、わたしたちがあわれみの心は動くではありませんか。なおさら、愆(とが)なき神の御ひとり子が犠牲の御門出に涙なきものがあるでしょうか?
天の万軍は恐れかしこみ、賛美の声を涙にうるおしたことでしょう。地の万象は涙の露に夜をうるおしたことでしょう。ああ、クリスマスの夜! われらが罪の生みしこの夜! 神のご愛の現れしこの夜よ! さりながら、罪のあがなわれんため、唯一の道なるこの夜よ!
恐れをもって感謝し おののきをもって喜び
聖き聖名に感謝せん
1 愛はこの世にくだって来られた
かわいた土から若木のように
われらが慕うべき美しさもない
これぞわが主のみ姿である
愛はこの世にくだって来られた
かわいた土から若木のように
2 主は侮られて人に捨てられ悲しみの人で病を知っていた
かくもなやめるわが愛の主を
ああわれさえも彼を尊ばなかった
3 われわれのとがのために傷つけられ
われわれの不義のために砕かれた
迷い迷って背けるものの不義を
主は彼の上におかれた
4 暴虐なさばきによって取り去られ
生けるものの地から絶たれたのだと
よろこび給う神のみ旨は
彼の手によって栄え行く
5 ああ死に至るまで魂を注ぎ出し
とがある者と共に数えられ多くの人の罪を負い
とがある者のためにとりなしをした
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。(新約聖書 ヨハネ3・16)
(文章は聖書を除いて、『泉あるところ』小原十三司・鈴子共著の12月1日の項から編集引用。写真は古利根川の鴨二羽。「鴨二羽と 眺めし川面(かわも) 天の雲」)
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿