2019年1月24日木曜日

キリストの中に隠れて(下)

美濃ミッション聖書学校授業風景

今からは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。かの日には、正しい審判者である主が、それを私に授けてくださるのです。(2テモテ4・8)

 この使徒は、死を越えて天国を待ち望むことができるのです。そこでは、義の冠を彼はいただきます。さばきの座にある神のみ前に立つパウロは、まったくイエス・キリストの義によって、公平な神から冠を授けられます。罪は除かれたのですから、何者も彼を神から分かつこともなく、天国を拒むこともありません。

 この冠はたまものです。ゴルゴタの丘に主イエス・キリストが聖なる血潮を流されたことによって与えられた義の冠です。それは「神からの賜物です。(決して)行ないによるのではありません。だれも誇ることのないためです(エペソ2・8〜9)」とパウロはこのことについて述べています。

 イエス・キリストにおおい隠された生活は、なんと喜びに満ちているのでしょう。病床にあってからだも弱り、苦しみや問題や困難が多いこの人生は、けわしく感じられますけれども、わたしたちが信仰に堅ければ、心に平安を与えられ、良心と希望と永遠の命の確かさをしっかりと持つことができます。このような信仰があれば、どんなことに出あっても希望を失わず、忍耐し、喜びを持ってしのぶことができます。

祈り

 慈悲深い主よ、この世の問題と疑いと恐れ、罪と誘惑にわたしが戦いをいどんでいます時、どうぞ信仰を強めてください。わたしの魂の敵を征服できるあなたのみことばと約束に、わたしがしっかりとささえられることができる恵みをお与えください。わたしは疲れはて、試みと不安におののいて、あなたのみ座にまいりました。わたしは幾度も失望し、心をうち砕かれました。人生の旅は果てしなく思われます。サタンは、あなたが、もはやわたしの願いも求めもお聞きにならないと耳うちします。どうぞ、わたしが心まどわされることなく、あなたのみことばと約束を堅く信じることができますよう、信仰を強めてください。あなたが常にわたしとともにおられ、わたしの力であり助けであられるという確かな約束を、不信と疑いによって奪われることのないようお守りください。

 いつくしみの父よ、わたしのあやまちを、どうぞおゆるしください。そして、イエス・キリストの尊い血によってわたしを清めてくださいますように。わたしは心の底からたえずあなたを愛しませんでしたことを告白いたします。また、わたしは日々の生活であなたを最もたいせつなかたといたしませんでした。おお主よ、おゆるしください。罪と誘惑を征服することができる力の源なるあなたのみことばを、この家族のひとりびとりが求めますように心を開いてください。いずこにありましてもわたしたちを祝福し、お守りください。あなたの教会(集会)がサタンと罪に対する戦いを続け、たゆむことなくあなたの救いの信仰をのべ伝えることができますように。主イエス・キリストにより、平安と愛をわたしのうちに満たしてください。 アーメン

(『いこいのみぎわ』A・ドーフラー著松尾紀子訳141〜143頁より引用。今日は写真として山中為三氏の若き日の写真を掲載した。興味ある方はhttps://straysheep-vine-branches.blogspot.com/2018/12/blog-post_12.htmlの記事を参照されたし。)

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