2015年4月22日水曜日

契約のしるし

  虹は「退去してゆく夜雲の上にかがやき出る太陽の多彩な光」である。(J.P.ランゲ)。天の架橋とでも言ったように、虹は上界と下界とを結び、七色にかがやきつつ(生命の色であるエメラルドの緑色をそのなかに含む。黙示録4・3)創造主と被造物との間の契約を証している(三は神の数であり、四は世界の数である。七は両方の合計であり、結合である)。

 「まだ少し前までは閃光を発しながら放電していた暗い地面の上に、虹はかがやき出でて、以って神の愛が暗い烈しい怒りに勝つことを明らかにする。黒雲に対する太陽の作用から生じた虹は、天的なものが地的なものを浸透する意志をもっていることを明らかにする。天と地との間に張られた虹は、神と人との間の平和を告げる。視野全体を蔽いつつ、虹は恩恵の契約がすべてを包括することを立証する。」

 こうして虹は、総じて救世と贖罪との型となった。そしてそのような型として虹は、救世の指揮者とし完成者としての主の王座に現われる(エゼキエル書1・28、黙示録4・3)そしてわれわれがこの地において雲のなかに虹をいつも円しか見ないようにーこれは同時に贖罪のわれわれの現在の経験が完全であることの型でもあるが(コリント前書13・9〜12、ヨハネ第一書3・2)ーいつかはわれわれは完全な円が「王座をとり巻き」、そして完全にかがやきながら、契約の神の忠信をほめたたえるのを、見るであろう。こうして虹は、われわれの永遠の救いの自然象徴となるであろう。

 このように、すべて虹と関連するものは、類型的である。

 出現の時ーそれは太陽の再出現と同時に現われる(エゼキエル書1・28
 現われ方ー闇が光によって変容されるようにかがやく(創世記9・14
 七色ー七は契約の数である(例えばレビ記16・14、その他
 緑色の優勢ー緑色は生命の色である(黙示録4・3
 弓形(あるいは橋形)ー創造主と被造物との結びつきを示す
                      (創世記9・12〜17
 視野のひろさー恩恵の契約の総合的・包括的性格を示す
              (創世記9・12、15。「すべての肉」
 永遠の天の円ー神の完全さの一類型となる
               (エゼキエル書1・28、黙示録4・3

(『世界の救いの黎明』エーリヒ・ザウアー著 聖書図書刊行会114頁より引用。この本の翻訳は小林儀八郎氏と親交のあった長谷川周治氏の令息長谷川真氏によるものである。一週間前(4月15日)の家庭集会後、皆さんがほぼお帰りになった直後にわかに雨が激しく降った、その一瞬ののち写真の虹が現われた。大急ぎで二階の窓から撮影。)

わたしは雲の中に、わたしの虹を立てる。それはわたしと地との間の契約のしるしとなる。わたしが地の上に雲を起こすとき、虹が雲の中に現われる。わたしは、わたしとあなたがたとの間、およびすべて肉なる生き物との間の、わたしの契約を思い出すから、大水は、すべての肉なるものを滅ぼす大洪水とは決してならない。虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべて肉なるものとの間の永遠の契約を思い出そう。(創世記9・13〜16)

0 件のコメント:

コメントを投稿