2010年7月19日月曜日

貝殻 エミー・カーマイケル

 砂浜に ひとつの貝殻
 その向こうには 果てしない海
 おお 救い主よ
 あのうつろな貝殻はわたしで
 大海は あなたです
 寄せる波が 岸辺を洗い流すと
 うずまき貝のくぼみの すみずみまで
 きらめく水が入りこみ それを満たし
 あふれ出ます
 貝殻には なんのほまれもありません
 すべての栄光は 輝かしい海に
 あなたがわたしを あふれさせてくださるとき
 栄光は わたしのものではありません
 低く横たわるわたしを――あなたの貝殻を
 洗い清めてください
 あなたのみこころに この身をゆだねます
 おお力強い波よ 押し流し 清め
 あなたの豊かさで満たしてください
 私たちも以前は、愚かな者であり、不従順で、迷った者であり、いろいろな欲情と快楽の奴隷になり、悪意とねたみの中に生活し、憎まれ者であり、互いに憎みあう者でした。
 しかし、私たちの救い主なる神のいつくしみと人への愛とが現れたとき、神は、私たちが行なった義のわざによってではなく、ご自分のあわれみのゆえに、聖霊による、新生と更新との洗いをもって私たちを救ってくださいました。
 神は、この聖霊を、私たちの救い主なるイエス・キリストによって、私たちに豊かに注いでくださったのです。
 それは、私たちがキリストの恵みによって義と認められ、永遠のいのちの望みによって、相続人となるためです。(新約聖書 テトス3:3~7)
(引用の詩は内田みずえ訳で、『ドノヴァーの碧い空』1994年刊行の雑誌所収のものである。引用聖句は引用者が選んだもの。写真は昨冬の守山なぎさ公園、琵琶湖畔の砂浜。)

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