2018年12月20日木曜日

神の限りない恵み(下)


わたしは失われたものを捜し、迷い出たものを連れ戻し、傷ついたものを包み、病気のものを力づける。わたしは、肥えたものと強いものを滅ぼす。わたしは正しいさばきをもって彼らを養う。・・・わたしは、彼らを牧するひとりの牧者、わたしのしもべダビデを起こす。彼は彼らを養い、彼らの牧者になる。(エゼキエル34・16、22)

 病気に苦しむとき、わたしたちは、神がわたしたちのことをお忘れになったのではないか、わたしがどんなに絶望していても、かえりみてくださらないのではないかというような気がいたします。痛みと苦しみに耐えて幾日も幾日も横たわっていると、心も暗くなり、傷ついたようになります。そしてこのときサタンが来て、神はもうあなたを愛してはおられないぞとささやき、そそのかしはじめます。このように、悪魔がわたしたちの心の中に汚らわしい思いをささやくときにこそ、神がわたしたちひとりひとり、信じる者におっしゃった、「すべての人を救う神の恵みが現われた」ということばを思い出しましょう。そして信じる心で「わたしもこのすべての人のひとりであり、神は限りない愛でわたしをいとしんでくださる」と言いましょう。

祈り

 おお主よ、あなたはきょう、わたしがどんなに弱りきって、力ないかを知っておられます。わたしはこの苦しみのために、暗い思いに沈んでいます。重荷が絶えまなくのしかかり、この人生の歩みはむずかしくてなりません。けれども主なる神よ、あなたは、あなたの牧場にあるすべての羊を愛してくださると約束なさいました。それゆえに、わたしはみ手にすべてをゆだねます。すべての困難にうちかつ力をお与えください。あなたの限りない愛がわたしとともにあり、福音を通じて救いがすべての人々に与えられることを思い起こさせてください。

 わたしが心のまどいと罪によって、あなたに逆らいましたことを、どうぞおゆるしください。あなたの愛が限りなく、日々新しくわたしのうちに豊かに注がれることをお教えください。わたしのからだが病気の床にあるときにも、あなたの恵みが豊かにあることを、わたしの目を開いてお教えください。あなたはわたしの心に平安と、希望と、永遠の命をお与えくださいました。イエス・キリストによってわたしの救いを確かにしてくださった神よ、日ごとにあなたとともに歩む恵みをお与えくださいますように。

 わたしと、この家族が、心さわがすことなくあなたとあなたの約束とを信じて、救いの信仰のうちに堅く生きることができますよう祝福してください。あなたの愛を示されたわが主イエス・キリストによって、これらのことをお祈りいたします。 アーメン

(『いこいのみぎわ』94〜95頁より引用)

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