薔薇の花 一輪善かれ 夫婦見つ |
書き込む内容がなかったわけではないが、自分自身の生き方を真剣に考えさせられる日々が続いているからである。そんな折、昨日夜になってから、長女が寄越したLINEで「おめでとう」と書いてあるスマホの文字に気付いて、一瞬何のことなのだろうと思ったが、その前に次女がすでに打電していて、「結婚記念日おめでとう」と書いてあった。ああ、今日は結婚記念日だったんだと初めて自覚した。家内に聞くと、家内は覚えていて、「いつ言い出すのだろうか」と待っていたと言う。次女の打電には「お父さんは、お母さんに何かしてあげたのかな?」とも書いてあった。
昨日は朝から連日体の不調を訴える家内を病院にまで連れて行ったので、うっかりして忘れてしまった(のだろう)。それにしても結婚記念日をすっかり忘れているということは全く初めての経験であった。我ながら不覚だった。コロナに罹患こそしなかったが、コロナ禍以来、家内の体調はすぐれず、「男子厨房に入らず」と決め込んでいた私も、家内と一緒に台所に立つ機会がめっきり多くなった。それでも家事労働はほとんど家内に負わせっぱなしである。五十三年間、こうして長年連れ添ったきた家内に何の感謝の言葉も発せず、昨晩もそのまま休む始末だ。
一日中お互いに顔を突き合わせての生活も20年が経つ。つい最近になって朝昼晩と三度の聖書の輪読と讃美、それに一日一回の散歩の日課、お互いに申し分ない充実した生活を送るように変えられつつある。それでも忍び寄る老いのしからしめる互いの心身の兆候には我慢し切れないでぶつぶつ文句を言ってばかりの私がいてどうしようもない。そのためもあって、下向きの生活がずっと続いているのだ。そんな私にもやっと春が巡ってきた感がする。それは過去を振り返る生活でなく、未来を待ち望む生活へと舵(かじ)を切り替える生活を聖書が約束しているということだった。こんなことは信仰者にとってはイロハのイで、当たり前のことではあるが、そこから外れた生活を日々歩んでいたからである。
夜の家内との聖書の輪読個所はマルコ11章であったが、その22節の個所に対するF.B.マイヤーの註解でそのことを改めて知らされた。以下、マイヤーのことばを転記する。
イエスは答えて言われた。「神を信じなさい。」(マルコ11・22)
かつて私はある日曜日の朝、中国奥地伝道の父ハドソン・テーラーからこのテキストを学びました。彼は、神に対する私たちの信義ではなく、私たちに対する神の信義と解釈し、”神の信義を思え”と説いてくれました!
この誠実な神のご計画を確信しましょう。私たちひとりびとりには、実に入念に備えられた道が与えられているのです。また道中に援助も準備されているのです。決して途中で倒れ伏してしまわないようにと。
次に、この誠実な神の時を待ちましょう。申すまでもなく、全知なる神が私たち以上に必要を知っておられるのに、なお祈れと言われるのは、主に頼ることを私たちに憶えしめるためです。そして時として、答えを遅らせることがあるのも、ほかならぬご自身に対する私たちの信頼をたしかめさせるためなのです。
そして、神に対して正しく歩むことです。古き生き方を脱ぎ捨てて、心を新たに、神に喜ばれるように歩みましょう。ご自身に対して全きものには、神の力も全面的に発揮されるのですから。(『きょうの力』F.B.マイヤー原著小畑進編著635頁より引用)
この誠実な神のご計画を確信しましょう。私たちひとりびとりには、実に入念に備えられた道が与えられているのです。また道中に援助も準備されているのです。決して途中で倒れ伏してしまわないようにと。
次に、この誠実な神の時を待ちましょう。申すまでもなく、全知なる神が私たち以上に必要を知っておられるのに、なお祈れと言われるのは、主に頼ることを私たちに憶えしめるためです。そして時として、答えを遅らせることがあるのも、ほかならぬご自身に対する私たちの信頼をたしかめさせるためなのです。
そして、神に対して正しく歩むことです。古き生き方を脱ぎ捨てて、心を新たに、神に喜ばれるように歩みましょう。ご自身に対して全きものには、神の力も全面的に発揮されるのですから。(『きょうの力』F.B.マイヤー原著小畑進編著635頁より引用)
さて、それではその神の信義とは何であろうか。その最たるものは言うまでもなく、主イエス様が再び来られるという約束である。昨晩、結婚記念日云々も忘れていた私は家内にその希望を縷々(るる)述べていた。53年目にして共に確認し得たみことばである。その極め付きのみことばを書く。
祝福された望み、すなわち、大いなる神であり私たちの救い主であるキリスト・イエスの栄光ある現われを待ち望むように(新約聖書 テトスへの手紙2章13節)
ちょうど、昨日は日本の総人口が2070年には8700万人になり、少子高齢化はますます進み、外国人の占める割合も一割を超えるという未来予測が推計値として発表された。50年ほど先の予測値であり、そのための備えが今から論議されている。当然であろう。主の御再臨に備えるように希望を持つように示された私にとり、今後どのように歩んでいけばいいのか祈りつつこのことを受けとめて行きたい。
長いお休みで心配していました。何事もなくよかった!結婚記念日おめでとうございます。
返信削除励ましのお言葉ありがとうございます。さこたさんの日々の写真、俳句、ひとこといずれもすばらしいです。東京新聞への投稿も拝見させていただきました。様々なところで羽ばたいておられますね。当方も少しでも見習わなければと思っています。コメントありがとうございました。
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