2023年5月10日水曜日

風そよぐ ニゲラの花の 宝石よ

咲き揃う ニゲラの花の 愛らしさ
 五月になり、庭には様々な花が咲き乱れ、木々の緑の葉がそれを覆わんばかりに生い茂り、新緑を楽しませてくれている。しかしそんな花園にもとんでもない外敵がいる。ウイルスだ。垣根として育てているベニカナメが年を追うごとに、その被害が広がって困っている。

 そんな私たちの心配を他所(よそ)に、家の道端にあたる、駐車場スペースとドブの境目に沿い、ニゲラの花が列をなし芽を出し、いつの間にかグングン背を伸ばしていた。そのニゲラが、連休最後の雨を受けてだろうか、いっせいに花を咲かせ、風にそよいでいる。数えて見ると50輪ほどあった。いずれも一人ばえである。あまりの美しさ、その壮観さに、庭の花々をそっちのけにして、思わず、カメラを向けてしまった。

 ちょうど、今日は長女がはるばる車で時間をかけ私たちとの交わりに来てくれたのだが、早速ベニカナメの剪定をやってくれた。その間、ニゲラの花は車の影になり、私たちの視野から遠ざかっていたが、娘が帰った後の空壁を埋めるかのように、車の下敷きになることもなく、その存在を私たちに示してくれた。これぞ天与の産物だ。

 いずれの花も見るたびに創造主のみわざの素晴らしさに驚嘆させられる。そして、その草花を通して、父なる神様の愛がいかなるものかを、私たちが悟るように、とイエス様が語られることを思い出す。先頃の戴冠式で望見できたチャールズ王の装いは、さしずめ往年のソロモンと比肩されるべきものであろう。ゆりの花に、ニゲラの花を、ソロモンにチャールズ王を置き換えてみことばを味わった。

ゆりの花のことを考えてみなさい。どうして育つのか、紡ぎもせず、織りもしないのです。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。しかし、きょうは野にあって、あすは炉に投げ込まれる草をさえ、神はこのように装ってくださるのです。ましてあなたがたには、どんなによくしてくださることでしょう。ああ、信仰の薄い人たち。(新約聖書 ルカの福音書12章27〜28節)

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