浅間山 弾む会話の ゴールデン 23.5.4 |
絶妙のタイミングというものがある。小さなことではあるが、クリーニング店に洗濯物を届けるべく家を出ようとしたら、一台の車がスーッと入って来た。三男家族の一行だった。連休の帰りがけに、届け物もあり、前日果たせなかった、ちょっとの顔見せも兼ねてやってきたのだった。
危ういところだった。一秒でもその場を離れていたら、出会いは成立しなかったからだ。二日前は二日前で、その家族の末娘が風邪で、家族全員が我が家にも来るはずであったが来れず、お母さんの実家に泊まる家族とは別に、お父さんである三男だけが、我が家に泊まるために夜やって来た。ところがこの突然の来訪は来訪で、またとない絶妙のタイミングだった。
折しもこの時、私たちは苦境に立っていた。ここ三、四年行っていなかった小さな別荘が、今冬の凍結でダイニングが水浸しになっていると、昨年夏に出かけた次女夫妻が、それ以来久しぶりに訪れゴールデンウイークを過ごすべく万端整えて出かけて行ったその矢先の惨状だった。「悲鳴」に近い叫びと共にそのことを電話で伝えて来た。
ちょうどNHKのプラスを利用して、「日本一最強の城はどこか」という番組を視聴していてお国びいきの彦根(城)出身の私の気分も高揚している時だった。私はもはや番組どころではなくなって頭を抱え込んだ。取り敢えず、状況を把握せねばと、別荘からトンボ帰りに帰ってくる次女夫妻と翌日同行することを大急で決めた。
三男が単独で我が家に泊まりに帰ってきたのは、このようにあれやこれやで右往左往している最中だった。そのこととはもちろん露とも知らずレンタカーを借りて泊まるためだけに帰って来た。翌朝(4日朝)事情を知った三男は「自分も出かけ、少しでも手助けしたい」と、車で私たち夫婦を迎えに来た次女夫妻の車に代えてそのレンタカーで行ってくれた。
その惨状の後始末は、一番よく利用している次女夫妻が何から何まで準備してその作業に従事してくれたことはもちろんだが、援軍である三男の働きに大いに私たちは感謝した。折角のゴールデンウイークはその作業と往復八時間ほどかかった車内での互いの語らいに終始した。このことを私のLINEで知らされた長男は「災転じて・・・」だなと感想を寄越したが、まさにそうだった。
神様はさまざまな出来事の中で主導権を握っておられる。パリにいる次男夫妻はちょうど10年前のこの5月に彼らが経験した惨事を今に覚え、守られて来た10年に感謝している旨、最近知らせて来たばかりである。
http://straysheep-vine-branches.blogspot.com/2013/05/blog-post_25.html
長女夫妻家族もさまざまな試練の中で日を過ごしていることと思う。万事を益としてくださる主を仰ぎつつ、目をさまして歩み続けたい。
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(新約聖書 ローマ人への手紙8章28節)
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