2023年5月8日月曜日

大切なこと(上)

林間に 薄日差込み リス動く 23.5.6
 この風景はいつ見ても心を癒してくれる。ここはゴルフ場の一角である。リスを見たわけではない。でもリスがいてもおかしくない風情だ。昔、スコットランドのエジンバラのプリンセス通りの公園でリスが姿を現し木登りしていたことを思い出した。

 土曜日曜と一泊二日で再び御代田に出かけたが、日曜日は生憎の雨であったが、土曜日はこのような木洩れ陽に恵まれていたのだ。3、4年ぶりの聖書を中心とする喜びの集いに参加し、たくさんの旧友に久しぶりにお会いした。それぞれが確実に年輪を重ね、30数年前とは違い、皆歳を取ったが、再会の喜びは変わらない。

 しかし、その中でも一人の方と10数年ぶりにお会いした。この喜びにまさるものはなかった。先方から声をかけられたが、見覚えはあるが、どなたかわからない。でも相手の方がニコニコして挨拶されるので、こちらもそれに合わせてご挨拶を返していたが、相変わらずどなたかわからない。そのまま離れ、どなただったのかと一所懸命、記憶を辿るが、中々思い出せない。

 そのうちにしっかりと苗字の最初の漢字が思い出せ、徐々に記憶がよみがえってきた。その後、名前までは思い出せなかったが、はっきり苗字が出て来た。それに気付いた時、私は飛び跳ねんばかりであった。何とその方が姿を見せなくなった始めの頃はそれでもどうしたのかと心配していたはずである。ところが一年経ち、二年経ち、数年経つうちにすっかりその方のことを忘れてしまっていたのだ。でもその方が帰って来たのだ。

 一方、これとは全く逆の立場になった私自身の再会の出来事もあった。私が3、4年ぶりに参加したことを心から喜んで泣かれた方がいらっしゃったのだ。私は、そんなに泣かれるほどにそれまでその人に対して私の心が閉じていたのかと、思いながら、泣かれるその方の心にどのように答えていいのか戸惑い、「あなたの心を100%受け入れます」とこれまたとんでもない言葉を発してしまっていた。

 集いに参加する道すがら、林間を通して見える空の明るさは、その時、私の心に何か希望めいたものをすでに抱かせていたが、その答えがこのような多くの人々との再会であったのだろう。天の御国での再会はこれにはるかにまさっていることだろう。だから、地上にあっても、主イエス様を中心として「あなたの心を100%受け入れます」なんて不作法・不器用なことばを用いず、「あなたを愛します」と素直に言えるようになりたい。

私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを私たちは待ち望んでいます。(新約聖書 ピリピ3章20節)

今、私たちは鏡にぼんやり映るものを見ていますが、その時には顔と顔とを合わせて見ることになります。(新約聖書 コリント人への手紙13章12節)

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