2012年4月7日土曜日

正直な祈りができるよう、主よ、教えて下さい!

いつまでも寒さに震える毎日である。ここ一週間ほど、机に向かうこともなく、外出がちで、ブログとも縁がなくなってしまった。久しぶりに机に向かい過日の家庭集会の様子を録音から追体験させていただいた。メッセージをお願いした方は現役の大学の先生であり、証をお願いしたのは私が教会に導かれた頃、すでに私より先に主のところに導かれた方であるから、信仰の先輩に当る方であった。しかしこの方とは教会時代、二三年ご一緒しただけでそれ以上のことは存じ上げていなかった。

 その後、私が教会を出て集会に導かれて何年かして、風の便りに、この方も集会に導かれていることをお聞きしていた。年に夏などに御代田でお会いするぐらいでそれほど個人的にお交わりがなかった。ところが今年になって毎週ほど火曜の学び会でお会いするようになり、彼女の顔に喜びが顔にあふれているように私には思えてならずお証をお願いした。祈って下さり、今回のお証になった。

 再度お聞きして(4月5日当日お聞きしているので録音とは言え、二回目になる)この方の証のみことばに主の類いない愛を覚え涙させられた。

キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です。敵意とは、さまざまの規定から成り立っている戒めの律法なのです。このことは、二つのものをご自身において新しいひとりの人に造り上げて、平和を実現するためであり、また、両者を一つのからだとして、十字架によって神と和解させるためなのです。敵意は十字架によって葬り去られました。(新約聖書 エペソ2:14〜16)

 人間関係のうちでその最たるものは家族の関係であろう。ましてなさぬ仲の嫁と姑の間柄などどんなに立派な当人通しであろうともそこには何かと苦労が絶えないものである。しかし、上記のみことばはそのような関係をもたらす最大原因である私たちの「自我」というものをキリストが切開して下さったことが物の見事に描かれているからだ。これはイエス・キリストを信ずる者が一人の例外なく体験できるものである。そのことを彼女は証して下さった。

 一方、メッセージは「正直な祈り」という題で、正直な祈りを妨げる五つのことがらについて聖書から丹念に語られた。①自分でやらなければならないと思い込んでいる②神の前で間違いを言うことを恐れている③神の力を過小評価している④何かにこだわっていたり、問題を先送りすれば良いと思って祈らない怠慢⑤祈りが形骸化している。私たちが主の前に自分が罪人に過ぎない(たとえば、愛さなければならないと思うけれども愛することができない自分の本質)ことを素直に告白し、主の御わざを衷心より求めること。特に「主よ、祈りを教えて下さい」と絶えず祈り求め、主に対して形だけの祈りでなく、中味のある祈りとならなければならないと語って下さった。

 ひとつひとつ我が身に照らし合わせて自分がいかに不正直か、主との交わりを大切にしているか、問われた。そして同時に証された方の証が正直な祈りの積み重ねであることに瞠目させられた。メッセンジャーも証者もお互いに住む世界が違う。この場合は年齢も異なり、仕事も異なる。しかし驚いたことに証者のお孫さんとメッセンジャーのお子さんが仲がいい間柄ということをつい最近知ったのである。60名を越える人が集われた今回の家庭集会も主が私たち主に属する群れである教会の一人一人のたどたどしい祈りに答えてくださる方であることを証明して下さった。

さて、イエスはある所で祈っておられた。その祈りが終わると、弟子のひとりが、イエスに言った。「主よ。ヨハネが弟子たちに教えたように、私たちにも祈りを教えてください。」(新約聖書 ルカ11:1)

2 件のコメント:

  1. 感謝に絶えません。

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  2. 後日譚:当日、暖かくなったので、メッセンジャーの方が外套を忘れられました。持って行ってあげなければならないのですが、遠慮されるのでそのままになっています。ところが何と、その方とは、翌日の木曜日の夜八丁堀の家庭集会で偶然会い、今週の火曜日の夜、麻布の家庭集会でまたお会いし、普段お会いしないのに立て続けにお会いました。もちろんお会いするとは夢にも思いませんので持参しませんでしたが。かくして、その方のオ外套はかの「エリヤの外套」(2列王記2:13〜14)のごとく我が家の衣紋掛けに吊らされたままです。この方の祈りの勧めを私たちが果たしているのか見ていることでしょうね。そして驚くなかれ、火曜日の昼間には、証をして下さった方の高校時代の親友に図書館でバッタリ会ったのです。それも本を返しにだけ出かけたホンの一瞬の出会いでした。この方とはやはりかつて同じ教会にいたのですが、何年かお会いすることがなかった方です。早速、収録をCDにしてお送りしようと思っています。

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