2016年9月17日土曜日

「あなたがたのすることはすべて」

絵 西澤茂樹


あなたがたのすることは、ことばによると行ないによるとを問わず、すべて主イエスの名によってなし、主によって父なる神に感謝しなさい。(コロサイ3:17)

 一人のクリスチャンの女子学生がイエス様を愛しています。彼女は日がな一日イエス様を喜ばせたいと思っています。だから、彼女は音階の練習を注意しながら心を込めて弾くのです。そうでなければうんざりする課題を通しても、彼女の指が、かなり落ち着いて動くのは、主の愛がしからしめるものです。

 いつの日か、彼女の主は彼女の音楽が役に立つことを知っておられます。しばらくして、それはまるでサンキー氏※がオルガンに座って何千という人々の心を魅了したように、主に向かってなされることでしょう。(※訳注:かつて19世紀、伝道者ムーデーとともに賛美をとおして主に仕えた人物)

 一人のクリスチャンの少年の手がラテン語の詩文や肖像画や模写をなぞっています。彼は最善を尽くしています。なぜなら一枚の愛ある旗が彼に与えられたのは、話すことよりも良いわざをなす継続性によって明らかにされるからです。だからイエス様のために彼の手は正確にかつ根気強く動きます。
 
 忙しい妻や娘や召使には、成し遂げなければならないたくさんの小さな手仕事上の義務があります。もし、これらがゆっくりとのんびりとなされるなら、やり終えるかもしれませんが、貧しい人に対する小さな奉仕や、悩んだり困惑している隣人に小さな親切をしたり、神様とそのみことばとともに静かに一人でいるためには、間に合わないでしょう。だから、手は素早く動き、奉仕や交わりを求める愛ある願望によって押し進められ、イエス様のための忙しい運動を保つのです。

 さもなければ、その特別な目的は傍観者を非難する機会を与えず、言わば、みことばによって獲得されていない人々が生活によって勝ち取られるという原則を魅力的にするためであるかもしれません。その時、手はその分担をなします。手は注意深く、うまく、恐らく優雅にさえ動くことでしょう。 まわりにあるすべてのものをできる限りすばらしいものにし、彼らの聡明なタッチが家の中の細かいところや衣装にさえ見出され、イエス様のためにあらゆる小さなことが礼儀正しく整えられるのです。あらゆる立場のあらゆる義務を伴うなどしてであります。

朝の光がその覚醒の光線を投げかけています
そしてまるでその日がその一日の働きを輝かすがごとくに
幸せな心は歌います 目をさましなさい 床を離れなさい
働きが喜びであるときどんな生活も退屈にはなり得ません
夕べに疲れ果てても安息が夜にやって来ます
そしてすべては活気づくことでしょう
もし敬虔と神の義がありますなら

(今日の箇所はhttp://bibletruthpublishers.com/september-17-whatsoever-ye-do/frances-ridley-havergal/opened-treasures/f-r-havergal/la97425です。

※Godhold Beck(26)
 今日は38年前の卒業生諸君と一夕をともにした。一人一人懐かしい面々であった。その中でも何人かの諸君とじっくり話合うことができた。仕事上の問題あり、親子の問題あり、家族の問題あり、短い時間でありながら、かつての担任・生徒の立場を超えたそれこそ通り一遍の答えの出せない問題ばかりであった。何の助けにもならないが、こうして胸襟を開きながら師弟の間柄を越えて話できるのは私にとって大きな喜びだった。

 ベックさんを通して教えられたのはこの双方の人間性を越えた交わりだったような気がする。それはベックさんが絶えず主イエス様に私はどうしたらよいのでしょうかという問いかけをなさっていたことから来るように思う。

 「みこころにかなう教会とは、どのような教会なのでしょうか。それは正しい教えを教えたり、この世の不信仰をさばいたりすることによってではなく、それらの下に身を屈め、本当に苦しんでいることによって見分けられます。主なる神の霊は深い同情の霊です。共に苦しまなければ、決して傷は癒されません。共に苦しむことのできない者は、主の愛を伝える者とはなれません。主が救ってくださる血潮の証し人でありたいと願うなら、私たち自身が苦しまねばなりません。」〈『神の愛』下巻ゴッドホルド・ベック著294頁から引用〉

 4年後に還暦を記念してまた集まるという彼らの同窓会、我が生あれば、ますます真剣に生きる意味を語らう場となるように祈りたいものだ。) 

2 件のコメント:

  1. 4年後の今年=2020年 教え子のさんの「還暦会」は
    コロナが治まり、開催できるといいですね!  村上 上尾

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  2. そうですね。何も連絡がないところをみると、やはりコロナで延期せざるを得ないようですね。

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