彼は私たちに一人の王が必要であることを知っておられます。彼は絶望的な無政府状態は、世にあるだけでなく、王のいない心にもあることを知っておられます。「私たちには王がない。」(ホセア10・3)という叫び以上に寂しいものがあるでしょうか。つまり崇拝し愛する誰もいない、服従すべき誰もいない、導き守り支配する誰もいず、私たちが全霊をこめて忠誠を誓う最高に真実な自由で守られる誰もいないのです。私たちは自分の心を支配する強い力をほんとうは求めているのだと感じたことはなかったのでしょうか。
もし他の者が、私たちの心からなるまた完全な信頼と忠誠をその人に与えるだけなら、勝手気ままに振る舞うことは別の道ほど良くないのでしょうか。古の人の「私に王を下さい」と叫ぶ声に私たちの魂も反響しなかったでしょうか。「私はあなたの王である」というこの神の約束以外に何物も静めることのできない叫びです。しかし約束はすでに与えられました。もし王を持たない心の昔ながらの寂しいうめきが、不信仰な忘恩の時に生ずるなら、神のことばは王の明快なクラリオンの響きのようにやって来ます。「なぜ、あなたは今、大声で泣き叫ぶのか。あなたのうちに王がいないのか。」(ミカ4・9)
そしてその時王の慈悲深い断言は静かなうちに力をともなって下ってくるのです。「私はあなたの王である」と。
「彼はあなたの夫である」※
おお
私はこのことを喜ぶ
あなたが主人であり
支配者であり、
王であることが
非常に嬉しい
私だけがあなたの統治がすぐれており
絶対的であることを求める
どんな隠れた叛逆者も
偽りのうちに常軌を逸するどんな謀反人も
そうは思わなかった
非常に嬉しい
なぜなら
あなたはこれまですべてのことを命令し指図されてきた
そしてこれからも私の運命を命令し指図される
そのことを知って私の心は大変平安であるから
※詩篇45・11
(今日の箇所はhttp://bibletruthpublishers.com/may-6-influence-of-the-king/frances-ridley-havergal/opened-treasures/f-r-havergal/la97291です。今日の箇所は久しぶりに難解な英文であった。)
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