パウロはピレモンにもっとも美しい手紙を書いて頼んだ。あなたのもとから逃げ去ったオネシモを戻してやって欲しいと。その時彼はこう言った。「もし彼があなたに対して損害をかけたか、負債を負っているのでしたら、その請求は私にしてください。」と。
オネシモはピレモンにとって悪い奴隷であった。それでもとに戻り良いことをしようと思っても、以前損害をかけた分を払いたくなかったであろう。昔の負債は払いたくなかったであろう。それに彼は明らかにその負債を支払うものは何も持っていなかった。
けれどもパウロはそれを全部払おうと申し出た。そうすればオネシモは受け入れられるから。「 もはや奴隷として」(16節)ではなく、奴隷以上の者、すなわち、「愛する兄弟として」。これはまさしく主イエス・キリストがなしてくださることの申し分のない図柄でないか。主は離れてしまった私たちのために主との間をとりなし、罪を犯した背きのためにもとりなしてくださるが、それだけでなく私たちが神様にどれだけ損害をかけたか、またその請求がどれほどのものかを完全に知っておられて、言われる。「その請求は私にしてください。」
そして神様はその請求をイエス様にした。その請求は支払われた。血潮で支払われたのだ。主が 「私たちのすべての咎を彼に負わせた」(イザヤ53・6)時、イエスはあなたの罪すべてを見て知っておられた。そして言われた。「その請求は私にしてください。」おおー、何というすばらしい「私たちの救い主なる神のいつくしみと人への愛」(テトス3・4)であろうか。
支払うべき何物もない
負債はあまりにも大きい
あなたはその恐ろしい重荷をどう処理するのか
逃れ道はどのように用意されているか
支払うべき何物もない
しかしそれは支払われねばならない負債はあまりにも大きい
あなたはその恐ろしい重荷をどう処理するのか
逃れ道はどのように用意されているか
支払うべき何物もない
イエス様の声が言われるのを聞きなさい。
「まことにあなたは
払うべき何物も持たない
すべて請求はわたしになされた
0 件のコメント:
コメントを投稿