さて、彼らは、イエスに何か言わせて、わなに陥れようとして、パリサイ人とヘロデ党の者数人をイエスのところへ送った。(マルコ12・13)
祭司らはサドカイ人である。サドカイ人とパリサイ人とヘロデ党、何という不格好な組み合わせであろう。この三者は平素互いに反目している間柄ではなかったか。犬と猿と雉子とでさえ、吉備団子と鬼ヶ島との前では一致したと言う。
共同の利益と共同の敵の前には悪人でも各自の愛憎を犠牲にして一致するではないか。まして私たちキリストを主と仰ぎ。十字架の御恵みに浴した者は、悪魔との戦闘に力を尽くさねばならぬ今の時に、如何に毛色が変わっていようが、如何に性格が異なっていようが、如何に虫が好かなかろうが、各自の好き嫌いを犠牲にして、主の命じ給うたように、互いに愛し合わなければ。サドカイ、パリサイ人に対して申し訳がない。
祈祷
主よ、願わくは、私たちの毛嫌いを癒し給え。私たちのわがままである好き嫌いを癒し給え。而して私たちは自己の小さい愛憎を捨てて、あなたの大きな愛の中にあって、互いに赦し愛する者とならせ給え。アーメン
(以上の文章は『一日一文マルコ伝霊解』青木澄十郎著270頁より参考引用し、題名は引用者が便宜的につけた。讃美歌403https://www.youtube.com/watch?v=gQ8XFnbYSA0 )
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