暮れなずむ 涼風受ける 川辺道 |
何という痛快な男であろう。めくらめっぽうとでも言いたいほど痛快な動作ではないか。盲人が躍り上がる。多分彼はイエスの声をたよりに駆け出したのであろう。しかもたった一つしか持たなかったであろうと思われる上着まで邪魔にして脱ぎ捨ててしまったのである。
群衆の中を押し分けて駆け抜けて行こうとする彼の姿が目に浮かんで来るではないか。イエスが呼び給うときに、バルテマイの心には飛び上がらずにいられない希望と歓喜が湧き上がって来たのである。それは永い間の暗黒の世界から光明の世界へとの躍進であった。
肉体のことについては私たちもバルテマイに劣らぬ熱心を有するであろう。霊の眼が開かれるために今少し真剣な心を持ちたい。
祈祷
主イエス様、あなたが私をお呼びになる声を聞くときに『上着を脱ぎ捨て、すぐ立ち上がって、身許に行く』心を私にお与え下さい。この眠れるが如き我が心に『立ち上がる』何物かをお与え下さいますように。アーメン
(以上の文章は『一日一文マルコ伝霊解』青木澄十郎著231頁より参考引用し、題名は引用者が便宜的につけた。讃美歌326 https://www.youtube.com/watch?v=jWjs9NtAwSc
『the Days of His Flesh』の叙述
バルテマイはこれを聴いてその外衣を脱ぎ捨て、その恩寵溢れる御声を便りに人を押し分けて急いで来た。
『聖書の黙想』の叙述
イエスがこの男を呼び寄せられると男は上着を脱ぎ捨てて、主のもとに近づいた。乞食と王の対面!)
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