2022年10月15日土曜日

何が一番たいせつですか?

イエスに尋ねた。「すべての命令の中で、どれが一番たいせつですか。」(マルコ12・28)

 これは賢明な問いである。多くの人は何を第一にして生活すべきかを知らない。また考えない。もちろん神の戒めなどは念頭にないのであって、第一に何を為したならば金が儲かるとのみ考える人が多い世の中である。

 私ども神を信ずる者は幾分でもこの無理想から救われているだけでも大いなる感謝である。しかし、いつの間にか私どもの第一問題は低い所に転落している。先ず神の戒めを生活の第一としたこの律法学者は私どもよりはるかに立派であった。しかもその戒めの中で何が第一であるかと常に研究していたればこそ、今イエスの前にこの問いを発したのであろう。高い理想の持ち主であったことが窺われる。

 けれども、この人でさえも、イエスは『神の国から遠くない』と仰せられたにとどまっている。他にもっと何物かがなければならないことをイエスは惜しまれたのである。

祈祷
主イエスよ、私たちはパリサイ人を嘲笑い、学者たちを嘲ります。しかし私どもに彼らに優る何物があるでしょう。何卒私どもにもっと真剣にあなたを信ずる心をお与えください。そうして従順にあなたに従わさせて下さい。アーメン

(以上の文章は『一日一文マルコ伝霊解』青木澄十郎著288頁より参考引用し、題名は引用者が便宜的につけた。讃美歌544https://www.youtube.com/watch?v=PolZa02DJ80  )

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