心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。(マルコ12・30)
神を愛することを人生最大の事業と心得、これがために畢生(ひっせい)の努力を為す人は幸いである。本当のものを本当に愛するということは容易なことではない。ああ私は本当に神を愛してみたい。一日でよいから今日は本当に神を愛した日であったと言い得たならば、私はその日に死んでも恨みは無い。
『思いを尽くして』である。純真な情愛をもってである。無雑な憧憬をもってである。神を全体としてでなくてよい。神の御姿の一点でよい、一画でよい。神の御性質の一つでよい。例えば聖とか義とか愛とかの一つでよい、本当にこれを愛し慕い恋し、これに殉ずるの心をもって生きる日が私の一生に一日でもあったならばどんなに満足なことであろう。
動物的な本能にのみ生きている自分を見出して止めどなく涙が流れる。
祈祷
ああ神よ、願わくは私にあなたを愛することを教え給え。あなたの御姿の一点一画でも私の心に宿すことを得させ給え。ああ我が魂よ、この肉の中に閉じ込められた醜い我が霊魂よ。神、願わくは解きて天翔けることを得させ給え。アーメン
(以上の文章は『一日一文マルコ伝霊解』青木澄十郎著290頁より参考引用し、題名は引用者が便宜的につけた。讃美歌88https://www.youtube.com/watch?v=reXdyXdrdEE )
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