「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」
これは中間道徳である。この世にある間はさまざまのカイザルに対して相当のことをなさなければならない。ことに神を知らない人との交渉においてこの注意を要する。
しかしながら、本当を言えば一切万事はことごとく神のものである。カイザルの権といえども神の所有に属するのであって、ローマの皇帝の如きは、すこぶるこれを乱用した人たちである。しばらく神が彼らを許し給う間、物質的のことにおいてはこれに服従しているのである。
初代のクリスチャンが宗教迫害のためには生命を顧みずして殉教したが、カイザルの命に従って兵卒として兵役に服したのは極めて道理ある行動である。主イエスのこの御教訓を実行したのだと思われる。
祈祷
神様、一切万事を御手に献げ、一切万事を御手より受ける心をもってこの世のことに当たらせてください。あなたに仕える誠意をもって国家に、君主に、父母に、友人に、家族に、社会に、仕える者として下さい。アーメン
(以上の文章は『一日一文マルコ伝霊解』青木澄十郎著276頁より参考引用し、題名は引用者が便宜的につけた。讃美歌62https://www.youtube.com/watch?v=khTg7sBZ-iY
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