『子どもたちを、わたしのところに来させなさい。止めてはいけません。神の国は、このような者たちのものです。』(マルコ10・14〜15)
これは決して幼児は清浄潔白で罪がないと言われたのではない。幼児には大人の持たない過失がたくさんある。幼児には大人の持つ反省がない、節制がない。わがままであり、衝動的である。歳と共に生長すべく隠れている罪悪もたくさんある。イエスは決して幼児に罪がないから天国の者だと言われたのではない。だから『わたしのところに来させなさい』と仰せられた。
幼児と言えどもイエスに来たらなければ天国の者とはなり得ない。しかし『イエスに来る』素質が多い。彼らには偽善がない。露骨はある、が、それは素直なのである。自分の小を感じている。学びたい受け入れたい今すぐにでも理想を掴みたい。自分以上の者を仰ぎたい、信じたい、より頼みたい。彼らは英雄崇拝者である。これは神崇拝と隣接した心である。この幼い心をいつまでも持ち続ける人は優れた人となるのである。天国人はこの心がなければならない。
祈祷
天の父なる神様、私たちに幼い者の持つ善い心をいつまでも持ち続けさせて下さい。いつまでも若やいだ心の持ち主であらせて下さい。いつまでも父母を慕う心、天の父を慕う心を持ち続けさせてください。
(以上の文章は『一日一文マルコ伝霊解』青木澄十郎著198頁より参考引用し、題名は引用者が便宜的につけた。 )
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