2012年1月31日火曜日

ノーベル平和賞(?)もの

長野県御代田 2012.1.3
 あっと言う間に、新年もすでに一月が経過する。今年は例年になく寒さが厳しく、油断していると精神までが縮み上がってしまう。しかし、この一月間も実に毎日主は私とともに働いてくださり、必要な訓練と気づきを与えてくださったとしか言いようがない。しかし今日はそのことを書かないで、旧聞に属することを忘れないうちに書き留めておきたい。
 もう一月以上前になるが、つまり昨年末の日曜日、礼拝のあと7、8人の方々と食事をしながら談笑する機会があった。その時、普段余りご自分のことはおっしゃらない方が、今年は大変な年だったが、「一大発見」をしたと言われたので、居合わせた皆は思わず聞き耳を立てた。

 何事かと思ったら、ご自分がいかにわがままかがわかったと言われるのだ。もう70を越え、リタイアの生活に入っておられるが、夫婦の間で自分がいかに妻に対して支配的であるかがわかったとしみじみ述懐されたのであった。

 その方が言われるには、会社時代は上司あり、部下あり、会社内で揉まれていて、自分のわがままは抑えられていたが、会社を辞めて、妻と角突き合わせて毎日生活していると、どうも衝突することが多く、それは相手が悪いと思ってこれまで来たが、今年はそれが自分のわがままのせいだと言うことが初めてわかったと言われるのだ。会社勤めをやめたら、もう今までのしがらみのような重しがなくなり、自分の天下になって何でも自分の思いどおりにやらないと気が済まない、それがまだ主イエス様の前に砕かれていない自我のせいだということにやっと気がついたと言われたのだ。

 その話の中には当然その方の奥方も同席しておられたのだが、彼女もまた「自分は夫の仕方に『問題あり』とイエローカードをいつも突きつけていた」と、共同生活者として夫だけ でなく、いつの間にか自分のうちにも自我が出ているのですよと言われた。それを聞いていたそれぞれはみな既婚者だったので頷くばかりだった。

 そのうち、一人のご婦人が一大発見をしたと言われた男性に向かって「それはノーベル平和賞ものですね」と賛辞のことばを贈られた。その言い方が余りにもタイムリーだったので皆感心し、夫婦はどのようにあるべきか互いの経験を持ち出しながら話はさらに盛り上がった。それによると、出るは、出るは、それこそ箸の上げ下げに至ることから、洗濯物の干し方のような些末なことまで夫婦二人だけになるとことごとくちがうという話になった。もしそのことを一々問題にするなら、一生涯『問題あり』と互いに言わざるを得ないじゃないか、大体、神様は本来問題がある者同士を一組の夫婦として召し合わせてくださったとしか言えないのでないか、よく性格の不一致で離婚していく人がいるが、この間の事情をはきちがえているのでないかという結論になった。

それはそうとして、あなたがたも、おのおの自分の妻を自分と同様に愛しなさい。妻もまた自分の夫を敬いなさい。(新約聖書 エペソ5:33)

2012年1月19日木曜日

恐れを知らない我が内なる心

 月に二回の家庭集会をあわれみにより開かさせていただいている。昨日は新年になって二回目であった。沢山の方がそれぞれ集まって来られた。お名前を上げて数えてみると昼間は90余名の方が確認できた。一人一人の上に主のみことばの恵みは注がれた。

ベックさんは昼間は「主を恐れることの大切さ」と題してマラキ3:16〜18、ローマ3:18を引用され、夜は夜で「礼拝することの祝福」を黙示4:8〜 5:14で語られた。ひとつひとつのみことばが我が内なる心を、拳闘でダウン寸前の選手が受けるボディーブローのごとく責め続けた。

「彼らの目の前には、神に対する恐れがない。」(ローマ3:18)

 もう一度主の前に整えられて再出発したいと思わされた。自己中心である自らの存在はどうすることもできないが、主を恐れて歩み、主の御前に幼子のようになって出られるようにと祈らざるを得ない。久しぶりにオズワルド・チェンバーズの本を紐解いてみたら次のような今日の祈りがあった。訳は例により適切でないが一つの試訳を載せる。

主よ、私はどのようにして活発に動きまわることの危険性が、静かに退いていることの危険性と同等であるかを悟り、ただ唯一の安全な休み場所はあなたご自身にあると悟れるのでしょうか。私があなたに完全に受け入れられるように助けてください。

Lord, how I realize the peril of work and activity equally with that of quiet and retirement, and that the only secure haven is Thyself. Help me to be taken up altogether with Thee.(January 19 by Knocking at God's Door of Oswald Chambers)