2010年8月1日日曜日

心を守れ クララ


「油断することなく、あなたの心を守れ」(箴言4:23)

 すべてのものにはそれぞれに目的があり、その目的を完成するために作られたのです。男性は男性としての道、婦人は婦人としてのあるべき道、そこには混乱をゆるされない厳かな道が定められてあります。ところが現代は靴の先まで足の先まで見なければ男だか女だか見分けがつかないと言う混乱ぶりです。あなたの心を守れと叫ぶ声がひびきます。

 今から三、四百年も前、まだ印刷術が充分に発達していなかった頃のことでしょう。一人の思慮深い人がスコットランドに来ましたが、当時スコットランドには聖書がありませんでしたので彼は考え、箴言を千部つくって人々に読ませようと努力しました。一人が読み終えると次の人、次から次へと皆に読ませました。この努力が長い年月つづけられました。箴言のお言葉がスコットランドの人々の心に根を張りました。世人はスコットランドの人々を評して「賢い人、実際的な人、さらに倹約な人々」だと言いました。

 この真実なよい性格は千部の箴言のもたらした結果です。聖書の一部である箴言が生み出した美徳でこの心の土台から生命の泉は流れ出て人を生かします。

 ああこの小さな聖書の分冊、箴言がスコットランド人をこんなにつくり上げたことです。生命の言葉を心に蓄えると言うことの偉大な効果を思いますが、現代は漫画がはんらんし、大学生の机上にも幼児の本箱にも漫画の洪水で、垣根も屋根も押し流されています。この結果として来るのは何でしょう。何のよきものを期待できましょう。

 賢く、実際的なそして倹約な精神はどこにあるでしょう。「まかなくに何を種とて浮草の波のまにまに生いしげるらん」で、得たと思うものは根なし草ではありませんか。

 聖書はお言葉を大切に心にとめよ、耳を傾けよ、目をはなさずあなたの心のうちに守れといましめています。聖書の言葉は神の目的を知る道です。神が人に幸福を得させるために記された大切な記録です。これを守り行なえばあなたの後の子孫は幸福になる、との約束は確実です。

 作品は作者の心を現わすものです。この地球をつつむ愛の大気、静かに大気は愛の手に大地を支えています。学者の研究では日毎に二億の隕石が大地に向かって飛んで来ます。しかしそれが大気圏内に入ると焼失して姿は失われてしまいます。もし大気が地球を守らなかったとするならば、丁度月のように人も生存できないクレーターとなってしまいましょう。しかし愛の大気は静かに地球をつつみ外敵を消滅させ、大きな隕石は人身で処理できるように消失して落ちて来るとは何と言う神の愛の作品でしょう。

 私共は神の愛によってつくられた作品です。油断することなく、心を守りましょう。地球が大気につつまれているように我が魂も愛の大気につつまれて!!

(『泉あるところ』小原十三司・鈴子共著1976年刊行7月31日の項、鈴子さんの文章より引用。鈴子さんのペンネームはクララ。写真は日立の古房地鼻<こぼうちはな>にある灯台。初めて今日いわきのTさんの車で連れてってもらい拝見しました。言うまでもなく向こう側が太平洋です。松の木はしっかりと大地に根を張って、吹き寄せる潮風に弓なりになりながらも、倒されることなく立っています。「箴言は スコットランド 魂の 灯台の如 根となりゆけり 」)

0 件のコメント:

コメントを投稿