2023年10月5日木曜日

束の間の秋(?)

いずこより 白鳥二羽 秋嬉し
 三日前(10/2)、二羽の白鳥(はくちょう)が、いつも通る散歩道(古利根川の右岸堤)にいた。逃げようともしない。長い首を曲げては、ゆっくり豊かな羽毛に嘴を突っ込んでは虫探しか。余りの自然さで、しばらく見ていたが、結局その場を立ち去った。しかし、通り過ぎてから、やはり気になって、途中でUターンし、元いた場所にもどってみた。

 二羽一緒にいた白鳥は健在だったが、今度は、ややそれぞれ場所を移動して、互いに餌を探しているようだった。川内でなく、こんな堤の上でどうするのだろうと心配しながらも家に帰ってきた。翌る日は次女の家に出かける約束をしていたので、気にはなっていたが、見ずじまいだった。

 昨日、その後、(白鳥は)どうしただろうか、と気になったので、再び同じコースで出かけた。ところが白鳥は右岸に当たるその場所にはいなかった。やっぱり、どこかへ飛んで行ったのだと諦めた。ところが、さらに歩を進め、ふっと川を見るとはなしに対岸の方を見たら、二羽の白鳥が、向こう岸の左岸近くにいるではないか。しかも、その近くには釣り人が5、6人釣り糸を垂れているのも見えた。

 途端にうれしくなった。弾(はず)む心を抑えながら、人道橋を通って、二日ぶりに見る白鳥に近づいた。と言っても、川内なので、至近距離での撮影は無理だった。二羽の白鳥はスイスイとそのあたりを泳いでいた。その後、喉が渇くのか、交互に川の水をおいしく何度も飲みながら、私たち(釣り人のみなさんと私たち)をあとにして、上流の方へと泳いで行った。下の写真がそれである。

 今日、三度(みたび)出かけたが、もう白鳥はいなかった。

白鳥(しらどり)は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
                       若山牧水
追加(10/7)
 今夏、孫たちと一緒に彦根城で白鳥を身近に見た。https://straysheep-vine-branches.blogspot.com/2023/08/blog-post_18.html
 そう思っていたら、NHKがその様子を報道したことを知った。「彦根城のお堀で5月に生まれたコブハクチョウ 大きく成長」という題名だった。下記のアドレスをコピーして開けば見られる。https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20231005/2060014377.html

空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。あなたがたのうちだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。(新約聖書 マタイの福音書6章26節〜27節)

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