by Tsutomu.S |
イエスは言われた。「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。」(ヨハネ11・25)
イエスは答えて言われた。「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。」(ヨハネ3・3)
だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。(2コリント5・17)
昨日は、故古川卓兄のお別れ会に出席させていただいた。長年、会社の発展のために尽くされた(※)。そのため、多くの会社の方々が出席された。特に前社長の方の弔辞は真情のこもったものであり、会葬者の心を打った。
それに対して、私が知遇を得たのは、ここ三、四年のことに過ぎない。しかし、たとえ年数は少なくとも主にあって親しい交わりと同氏からいただいた数々の慰めと心の暖かさは忘れがたい。当日、私も話させていただいたが、15分の約束のところ、冗長な話のため、時間がオーバーしたので、最後の肝心なところを割愛せざるを得なかった。この紙面でそれを補うことにする。題して『天国への招待状』である。冒頭のみことばとあわせてお読みいただきたい。
D.L.ムーディーというアメリカの有名な伝道者が次のように言っています。
私たちの国には、この国で生まれたものでなければ合衆国の大統領になることはできないという法律があります。外国人がだれ一人としてこの法律に文句を言ったことを聞いたことがありません。としたら、天国の神が、だれがその国にはいるか、またどうしてそこへはいれるかを決める権利を持っておられないはずがあるでしょうか。私は神がその権利を持っておられると思います。
次の質問は実に恐ろしいほど厳粛な問いです。今それを自分自身にあてはめてみてください。
「私は生まれ変わっているだろうか。私は私のいのちである神の賜物を受けているだろうか。」
もしまだ受けていないとしたら、あなたは絶対に神の国を見ない、という真理をあなたの肝に銘じなさい。あなたはこの世の王国を見るかもしれませんが、神の御国を見ることは決してないのです。あなたは大西洋を横断してロンドンへ行き、英国皇太子を見、オランダ女王に会い、その他の国々に行けるかもしれません。しかし、平和の君を見ることは絶対にないのです。あなたの目は、生まれ変わらない限り、平和の君に注がれることはないのです。
愛する子どもを失った母親の方たちに申し上げます。あなたはイエス・キリストに希望を置いていないかもしれません。つい数ヶ月前に取り去られたあの小さな子どもは、あなたの胸のあたりにからみつくようにして暮らしていました。しかしやがて死が襲ってきて、あの小さな子どもをもっと輝かしい、よりよい世界に連れて行ったのです。あなたは神から生まれなければ決して二度とあの子どもを見ないのです。
いかがでしょうか。卓兄弟と再会できるのは天国です。そして天国とは新しく生まれた者でないと入れないのです。卓兄弟の召天はこのように再会の喜びを約束すると共に、一方では決して再会できない道をも示しているのです。卓兄弟の召天を記念するこの集いをとおして、私たちはこのことを厳粛に受けとめたいと思います。
(※同氏については下記のとおり、かつてこのブログで紹介したことがある。http://straysheep-vine-branches.blogspot.com/2016/11/blog-post_7.html )