2011年12月21日水曜日

羊飼いダビデの裔(すえ)

聖書物語 ホフマン絵から
ヨセフも・・・ユダヤのベツレヘムという町へ上って行った。彼は、ダビデの家系であり血筋でもあったので、身重になっているいいなずけの妻マリヤもいっしょに登録するためであった。(新約聖書 ルカ2:4、5)

 学生時代、私は哲学の講義に出ました。教授は最初の時間に、『哲学理解のプロレゴメナ』という題の本を紹介しました。それによって、哲学の大筋をつかむように、ということでした。「プロレゴメナ」とは「序説」という意味です。

 さて、きょうのみことばは、クリスマスのニュースに関する、そのような「序説」を含んでいます。これを知らなければ、クリスマスは、愛らしいおとぎ話になってしまうでしょう。

 ここには「ダビデの家系」、「ベツレヘム」ということが、明示されています。それによって、我々は偉大なこと、すなわち、神の救いのご計画に思い至るのです。

 ベツレヘムの野でダビデは羊の世話をしていました。そして「主は私の羊飼い」と歌ったのです。やがて主イエスは、「わたしが、この良き羊飼いだ」と仰せになります(ヨハネ10:11)。

 このダビデが、王となり、神の友となります。神は彼に約束して、彼の家系は「とこしえの王座」となる、と仰せになりました(2サムエル7:13)。「とこしえ」とは? いったいそんなものがどこにあるでしょう。

 しかし神はダビデに「永遠の王」をこの世に与えること、すべての権力はやがてこの王に服するようになること、など、ご自分のご計画をお示しになりました。このお約束が「ダビデの子」イエスにおいて成就したことを、我々は知るのです。

 それゆえ、クリスマスの記事の、この最初の数節は、我々の救いに関する神の大いなるご計画を語っています。このご計画が、我々の祝福を目的としていることを知るのは、なんと素晴らしいことでしょう。

 主よ! 救いのご計画を理解するばかりか、
 その中に加えられる者としてください。   アーメン

(『365日の主』ヴィヘルム・ブッシュ著岸本訳12月2Ⅰ日より。スポルジョンは今日の「朝ごとに」の箇所で、そのダビデの最後のことばを紹介している。「まことにわが家は、このように神とともにある。とこしえの契約が私に立てられているからだ」2サムエル23:5。永遠の王が私にとこしえの契約を結ばれる。ただ一つ主への信頼があれば、これが「クリスマス」だと私たちは理解でき主を心から崇められるのでないか。) 

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