2022年9月1日木曜日

わたしの家(中)

また宮を通り抜けて器具を運ぶことをだれにもお許しにならなかった。(マルコ11・16)

 二年前に宮を浄め給うた時には『細縄でむちを作って』(ヨハネ伝2・15)彼らを宮から追い出し給うたが、今回はイエスの名が高まっていたから、その必要なく、命令だけで、直ちに行なわれているようである。二年前には『わたしの父の家を商売の家としてはならない』(ヨハネ伝2・16)と言い給うたのが今回は『わたしの家』を『強盗の巣にした』と言い給うた。

 時日の推移は彼らの益々悪化するのを示すのみであった。『商売の家』から『強盗の巣』まで進んで来た。これが祭司長学者の推移であった、イエスのご熱心にも推移があったと言えよう。それは二ヵ年の星霜を経たのみでなく、ご自分の死期が近づいたために、神の宮を愛する心の切実さが一層迫って来たことである。

 二年前には『わたしの父の家』と言ったのに、この日は『わたしの家』と言っておられる。もちろん古語の引用ではあるけれども、悪しき者は愈々悪に進み、善き人は愈々前に進むものであるのだろう。私どもも一日一日を進んで送らねばならない。

祈祷
主イエス様、願わくは知らず知らずのうちに罪に進む危険から私たちを守り、日々夜々にあなたの恵みの中に生長する者とならせてください。アーメン

(以上の文章は『一日一文マルコ伝霊解』青木澄十郎著244頁より参考引用し、題名は引用者が便宜的につけた。讃美歌150https://www.youtube.com/watch?v=_HGQEEkCk_w )

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