雨降りぬ 小鷺(コサギ)健在 啓蟄(けいちつ)日 |
三指標とはムーブゴール、エクサイズゴール、スタンドゴール(※1)で、体をいかに動かしているかを腕にはめた時計がチェックして、ゴールに達すると円環(サークル)が完成するという仕組みであり、単純だが、私のようなズボラなものには適している。
それにしてもいくら何でも雨中を傘さしてそのノルマを達成しようとしている私の姿は滑稽そのもので、ポンチ画の主題になりそうだ。そんな私が市中を流れる小河川を上から覗き込んでいたら、鴨が二羽、体を寄せ合うようにいるのが目に留まった。雨の日に、彼らはこんなところにまで来て過ごしているんだと思いつつ歩んだ。そのおり、欄干の下に綺麗な羽毛の大きな鳥がいるのに気づいた。内心、これだから散歩はこたえられない、と思いながら、iphoneを胸ポケットから取り出すのももどかしく、急いでその鳥に焦点を合わせて2枚撮った。次の瞬間には鳥に感付かれて飛び去られてしまった。それにしても昨日が「啓蟄の日」だとは知らなかった。今朝の東京新聞の埼玉版の「啓蟄の風物詩 肌寒さの中『こも外し』」という記事をとおして知った。国指定名勝「おくのほそ道の風景地草加松原」で松の幹に巻かれた「こも」が外された、と書いてあった。この「こも外し」は越冬する虫をわらで編んだこもに誘い込み、春にこもごと焼却する昔ながらの害虫駆除の手法だということだ。
自然は明らかに春に向かっている。しかし、三月弥生はそんな私(たち)の思い(「春よ早く来い」)を見透かすかのように一進一退の形で進んでいく。虫ならぬ小鷺(※2)は啓蟄の日どんな思いで、その名も「会之堀川」という名前の川に姿を現したのだろうか。
※1 ムーブは一日の消費カロリー、エクサイズは一日の歩行時間、スタンドは一時間に一回は立ち上がっているかどうか。なお、suicaの役割。携帯の受信通話。ネットの受信などもできます。
※2 小鷺(コサギ)は、コウノトリ目サギ科で、日本のシラサギ類で最小と手元の野鳥観察図鑑には書いてありました。
主は泉を谷に送り、山々の間を流れさせ、野のすべての獣に飲ませられます。野ろばも渇きをいやします。そのかたわらには空の鳥が住み、枝の間でさえずっています。主はその高殿から山々に水を注ぎ、地はあなたのみわざの実によって満ち足りています。主は家畜のために草を、また人に役立つ植物を生えさせられます。人が地から食物を得るために。また人の心を喜ばせるぶどう酒をも。油によるよりも顔をつややかにするために。また、人の心をささえる食物をも。主の木々は満ち足りています。主の植えたレバノンの杉の木も。そこに、鳥は巣をかけ、こうのとりは、もみの木をその宿としています。高い山は野やぎのため、岩は岩だぬきの隠れ場。(旧約聖書 詩篇104篇10〜18節)
1枚目の写真、ベストショット!
返信削除いろいろ文明の利器を使いこなしているようですが、私は「写真はカメラで」の観念が抜けません。でもこんな写真が撮れるとしたら手放せませんよね。続編期待。
「ベストショット」とは随分ありがたい言葉です。コサギのもう少し横半身をとらえたかったんですが、無理でした。また大きく羽根を広げ飛んでいく様もダメでした。かろうじて川桁に着地したコサギを望遠ギリギリでキャッチしました。
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