2024年3月25日月曜日

御恵みの一端

山茱萸 微動だにせず 春告げぬ   
 我が土地は、当時2DKの団地に住まい、子沢山のため部屋数も少なく、困っていたときに、ひとりの方が見るに見かねて、探してきてくださった土地である。私には一軒家のその住まい・土地は余りにも立派過ぎて、身分不相応なので、その方のご好意には感謝しつつ、硬く辞退した。ところが、どっこいその地に結局もう50年近く住みついている。

 土地は東南の角地で、まったく日当たりがいい。関東の冬は、外でいかに北風が激しく吹いていても、日差しが強い晴れの日は、室内に陽が差し込めば、まさしく部屋は温室に変わり、別天地の心地すらする。

 その東南の地でも最も庭木の東南角に生えいでているのがこの山茱萸(さんしゅゆ)の木の花と実である。すでにこのような姿を見せてからでも、すでに一月以上命運を保っている。不思議なことに今日のような雨が降り、ほとんど陽が刺さない時も、今冬二回ほど襲ってきた雪の日にも、耐えてこの特徴ある黄色い花を咲かせてくれている。決して派手な木ではないが、じっくりと春を知らせてくれる貴重な木である。

感謝をもって主に歌え。
立琴でわれらの神にほめ歌を歌え。
神は雲で天をおおい、
地のために雨を備え、
また、山々に草を生えさせ、
獣に、また、鳴く烏の子に
食物を与える方。
神は馬の力を喜ばず、歩兵を好まない。
主を恐れる者と
御恵みを待ち望む者とを主は喜ばれる。
  (旧約聖書 詩篇147篇7〜11)

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