2023年1月19日木曜日

野草の恵み

たんぽぽの 生きる力に 励まされ
 うすら寒く、薄暮にさしかかろうとするころ、夜のお惣菜を求めてスーパーに買い物に出た。空き地に目一杯雑草の群れがあった。これは何の花と問いかけるや、妻が「『俗名ちちくさ』と言うのよ」と教えてくれた。記憶のむつかしくなってしまった妻が思わず発したことばに慰められた。

 家に帰って果たしてそのとおりか確かめてみた。手っ取り早くネットを利用して・・・。でも納得がいかなかった。それで手持ちの『原色牧野植物大図鑑』(※)を引っ張り出して、調べてみた。どうも「ちちこぐさ」ではなく、たんぽぽらしい。冬から春に向かう季節、一雨ごとに恵みを受け成長するのだ。

見よ。わたしは、全地の上にあって、種を持つすべての草と、種を持って実を結ぶすべての木をあなたがたに与えた。それがあなたがたの食物となる。
               (旧約聖書 創世記1章29節)

※この図鑑は先年召された親戚のご夫人から、生前に、植物を愛(め)でては絵を描いている家内にと、いただいたものだ。定価三万五千円とあるが、今どき人々は見向きもしないだろう。ご夫人については2010年2月20日の『花みずきの道』 http://straysheep-vine-branches.blogspot.com/2010/02/20102.html で触れさせていただいたことがある。

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