2024年8月25日日曜日

折り返し地点


「毒食わば皿まで」という言葉がありますが、あまりいい意味ではなく、悪事を最後までやり抜くことを言うそうですが、私の「蝉探訪」は、連日続いています。そして、さらに前日(8/21)より、その発見個数を増やすに至りました。昨日(8/22)は十五匹でした。

 元々、蝉の数が気掛かりになったのは、あまりにも暑い夏の日々が続いていることにあります。私の予想では当初この数は徐々に減って行き、秋に向かっていくのではないかという微かな期待と「遊び心」がありました。ところが、案に相違して一昨日(8/21)、最高数値十三匹を記録したのです。当然昨日(8/22)はそれより少ないであろうと思って出かけましたが、またしてもその予想をはるかに裏切る結果が出ました。

 でも、この結果を見るにつけ、右岸、左岸の違いに気付くようになりました。そしてそれまでの蝉観察が右岸中心であったことに思い当たりました。8/21 (水)に私は初めて左岸の木々にも目をつけ、熱心に蝉のありかを探した結果が右岸を上回る数字でした。昨日(8/22)もそのことは明らかでした。その結果、右岸に比べ、左岸には圧倒的に桜の木々を始めとしてたくさんの木々が植わっている違いに改めて思い至りました。

 以上は、8/23に記しましたが、そのあともう、午後六時を過ぎてしまった頃、古利根川の「蝉探訪」に出かけました。その時は夕焼けが美しい散歩になりましたが、樹幹を見るには暗く、雲行きを見ては、足取りを早めざるを得ず、観察はややいい加減になりましたが、下の表が示すように九匹確かめることができました。明らかに、過去二日間と比べると減りました。そこで一念発起して、昨日(8/24)は午前中に「蝉探訪」に出かけることにしました。結果は、とんでもない数字、二十三匹を記録しました。これでは一向に晩夏は終わりそうにないようです。それにしても、昨日は、ここ数日は夕方に探索していた時間を、明るい時間を選び。午前に切り替えたのですが、当地では昨夕初めて「ゲリラ豪雨」を経験しました。いったい蝉諸君は今ごろどうしているのだろうかとの思いがよぎりましたが、それは束の間、我が探索が無事守られたことの僥倖に感謝しましたが、こんなところにも「自己中」が顔を出しています。

      8/21   8/22 8/23 8/24 
      (水)  (木) (金)   (土)

   右岸  6   4       2         9    
         左岸  7  11       7       14     
            計 13  15       9       23    

 昔、寺田寅彦が彦根測候所のデータを取り寄せ、そこから伊吹山を詠んだ芭蕉の俳句の分析を行なっていたことを思い出し、上記の拙い表を作ってみました。数的事実の背後にある大きな自然の恵みに参入し、一日も早い秋を体感したい思いや切です。https://straysheep-vine-branches.blogspot.com/2023/12/blog-post_20.html

 今朝の東京新聞の俳句欄に、

 折り返し地点だろうか今日の秋 土居健悟

と、ありました。長々と書いた我が駄文に比べ、一句のうちに我が思いも凝縮されていて感心しました。最後に八木重吉の詩を写します(『あるがままに生きる』吉野秀雄・山口瞳共著59頁より引用)。

 雲

くものある日
くもは かなしい
くものない日
そらは さびしい

 草に すわる

わたしのまちがいだった
わたしの まちがいだった
こうして 草にすわれば それがわかる

私たちの主イエス・キリストを朽ちぬ愛をもって愛するすべての人の上に、恵みがありますように。(新約聖書 エペソ6章24節)

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