2012年3月7日水曜日

『聖戦』第4章 霊王の諸将人霊を囲む(上)


[霊王は人霊を取り戻すために4人の将軍、叱咤将軍、確信将軍、審判将軍、執行将軍を派遣する、彼らはすごい勢いで演説するが、それはほんの小さな目的であったー魔王、懐疑氏、邪思案氏、その他の人霊市の面々は人霊を降伏させないように干渉するー偏見氏は耳門に60人の聾者の兵士とともに防御する]


 「聴けよ、ああ人霊よ。汝らはかつて有名なる無垢の民であった。しかるに今や汝らは堕落して虚言(うそ)と欺偽(いつわり)に満ちている。汝らは余が兄弟叱咤将軍の言う所を聴いた。汝らに申し出された平和と恩恵との条件をいれてくだることは賢明であり幸福である。いわんや汝らが叛いているその人からかかる条件を申し出したのである。汝らを寸断する力ある霊王の申し出である。もしかれ怒れば、誰かその前に立つを得んや。汝らは罪を犯さず、我が王に叛かずと言うかも知れぬが汝らが王に仕えざるにいたったその日以来なせるところは、十分にそれを証明している(王に仕えないということは既に罪の始めである)。

 汝らは暴君からいかなる事を聴かされたのか、汝らはいかにして彼を王にしたのか。汝らが霊王の律法(おきて)を拒みて、魔王に従ったのはどういうわけなのか。汝らは今どうして武装しているのか、諸門を閉ざして我らを入れず、魔王に忠臣たらんとするはどういうわけなのか。 けれども心を静めて、わが兄弟の招きに応ぜよ。恩恵(めぐみ)の時をのがすなかれ、速やかに汝らの敵と和せよ。

 ああ人霊よ、魔王の奸計に陥りて、恩恵に浴せず、種々なる不幸に走るなかれ。汝らをして霊王に仕えしむることが、汝らのためにあらずして我らの利益であるように思わしむるは、魔王の奸計であろう。我が王に服従することは汝らの幸福である。これ我らがここに来った所以である。余は再び言う。ああ人霊よ、霊王が斯くのごとく謙遜なる態度にいでらるるのは、驚くべき恩寵(めぐみ)ではないか。霊王は我らを用いて、懇ろに説諭して汝らを服従せしめんとするのである。汝らが霊王を要することは、霊王が汝らを要する以上ではないか。いな、いな、彼は恵み深き王である。人霊の死するを欲せず、彼に帰りて生きんことを欲せらるるのである※」


 上記は四人の将軍のうち二番手の確信将軍の演説である。この演説のしめくくりにある引証句※の一部は下記のみことばである。

こういうわけで、私たちはキリストの使節なのです。ちょうど神が私たちを通して懇願しておられるようです。私たちは、キリストに代わって、あなたがたに願います。神の和解を受け入れなさい。神は、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。それは、私たちが、この方にあって、神の義となるためです。(新約聖書 2コリント5:20〜21)

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