2024年6月19日水曜日

わが心を満たすもの

悲願込め 川守稲荷 明神(※)
 昨日は雨で一日閉じ込められました。さすがに、古利根川縁の散策はやめにしました。それにしても、気になるのは、鴨家族のその後です。夕方、少し雨があがったので、お目当ての田んぼへと出かけましたが、いつものところにはいませんでした。

 今日は、昨日とは打って変わって、雲一つない晴天になりました。早速、田んぼに直行しましたが、親鴨が一羽いるだけで 、子鴨は一匹もいませんでした。その代わりに古利根川の右岸に四羽ほどの小さな鴨が泳いでいるのが、対岸である左岸から遠目に肉眼で確認できました。果たして十羽の子鴨の片割れなのかどうかはわかりません。それにしても田んぼから古利根川までは直線距離で50メートルほどのところです。どのようにしてたどり着けるのかと気にはなります。

 今日の写真は画面の左側(上流)から右側(下流)へと流れる古利根川の右岸にある「川守稲荷大明神」の全景です。田んぼはこの大明神の敷地の手前側に位置しています。それに対して小さな鴨が泳いでいたのは、まさしく、大明神の向こう側の土手を上がった川縁にあたるところです。本来なら右岸からキャッチできるのですが、川縁には鬱蒼とヨシ原が茂っており、対岸にあたる左岸からしかその様子は見えないのです。

 私にとって、十羽の子鴨を従える母鴨の姿に出会ったことは今も驚きで、私の脳裏のうちにいつまでも刻まれております。そのような中で過日は小説『かたばみ』を読むことができました。そこには人間家族の悲喜交々の姿が作者の優しい目で表現されていました。

 しかし、私は一方で、もう一つの世界があることをうすうす感じていたのです。それは『九人の子ども』と題する不思議な本の存在です。この本は1946年にアメリカで出版され、1961年に邦訳として出版されたものです。『かたばみ』が500頁を優に超える大作であるに対し、この本は200頁足らずの本です。

 私はその本を何回も今、音読しながら読んでいます。滋味あふれる喜びがその本を通して私の心のうちに流れ込んでくるからです。明日から少しその本について書かせてください。

※この大明神について昨年は次のように触れました。その写真は今日の写真とは反対で土手から大明神、田んぼ(3月の)を見ることができます。
https://straysheep-vine-branches.blogspot.com/2023/03/blog-post.html

私はあなたのみことばを見つけ出し、それを食べました。あなたのみことばは、私にとって、楽しみとなり、心の喜びとなりました。万軍の神、主よ。私にはあなたの名がつけられているからです。(旧約聖書 エレミヤ書15章16節)

3 件のコメント:

  1. 「九人の子ども」の感想、楽しみにしています。 石塚

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  2. ありがとうございます。兄の存在を通してもこの本により親近感を持つようになりました!

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