2024年5月29日水曜日

紫陽花の花咲く頃


 紫陽花の花について、迫田さんが一句詠んでおられました。「鈍色の空アジサイの花は咲く」(5/29)と。そう思って、我が庭を眺めると確かに、この写真ではお目にかけられませんが、手前の方にピンク色の紫陽花が青の紫陽花とコントラス良く咲いていました。そうかと思うと、玄関先には鉄砲百合が花開きました。たくさんの花が次々出揃い、季節は着実に初夏に向かっています。

 一方、都知事選は七夕決戦を前に、候補者がぼつぼつ名乗りをあげられる時期となりました。27日にはいち早く蓮舫氏が立候補を表明しました。東京新聞の佐藤正明さんの一口漫画が早速真価を発揮して出色の出来だと思いました。題名は「元キャスター同士の対決」と銘打って、それぞれの第一声として、蓮舫氏には「『カイロ大学をトップで卒業』は事実なのでしょうか」と迫らせ、一方迎え討つ小池氏には「二位でよければ、お出にならなくてもよろしいんじゃないでしょうか」と「キャスター」流に語らせています。またお二方の表情の表し方が素敵でいつまでも眺めていたい思いにさせられました。

 さて、目下の噂では、小池知事が今日(29日)にでも出馬表明をされると言われていましたが、結局なく、現時点では都知事選の本命候補が出揃うかと思いましたが、そうはなりませんでした。折角の佐藤さんの一口漫画は水をさされた感じですが、その漫画の小池さんの表情を見ると、このことも既に織り込み済みのように見えました。そこには小池氏のしたたかな計算・計略があるように感じました。

 政治家が自己の信念に基づいて政治を行なうためには、第一関門として選挙が控えており、どうしてもそこをパスしなければなりません。選挙民の投票をいかに勝ち取っていくか、既に前哨戦が始まっていると思います。しかし、まさにこれまで培われたジャーナリストとしての卓見、政治家としての覚悟を、小池・蓮舫両氏の場合には問うてみたいと思わされます(あっ、ごめんなさい、埼玉都民でした)。パフォーマンス、ノー!政治が、民のためならず、政治家の野心の道具・私利私益の道具とならないようにと祈るばかりです。

助言を与え、事を決めよ。散らされた者をかくまい。のがれて来る者を渡すな。あなたの中に、散らされた者を宿らせ、荒らす者からのがれて来る者の隠れ家となれ。しいたげる者が死に、破壊も終わり、踏みつける者が地から消えうせるとき、一つの王座が恵みによって堅く立てられ、さばきをなし、公正を求め、正義をすみやかに行なう者が、ダビデの天幕で、真実をもって、そこにすわる。(旧約聖書 イザヤ書16章3〜5節とびとび引用)

2 件のコメント:

  1. 拙い句に触れていただきありがとうございました。写真は(鈍色でなく)夏空ですね。
    都知事選を取り上げた今回の文章は、とても興味深く読みました。(ゴメンナサイ、聖書についての長い文章はいつも読み飛ばしています)

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    1. いつも適切な感想をお寄せくださり、励みになります。ありがとうございます。私も空が生憎、鈍色でないので、折角の迫田さんの投句に水をさすんではないかと恐れ、写真は別のものにしようかと迷いましたが、この日は余りにも空が青く、これはこれで紫陽花に合っていると思い、投稿しました。だから余計感謝でした。

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