2016年10月2日日曜日

「とこしえに祝福する」

エストニア国立博物館 by Nobuo. Y.※

主にあって死ぬ死者は幸いである。(黙示14:13) 
あなたは、とこしえに彼を祝福し、御前の喜びで彼を楽しませてくださいます。(詩篇21:6)

 恐らく、この聖句を読む人は誰でも、少なくとも神様ご自身の御手が私たちのこの世の大切な人から築き上げた天の御国への黄金のきずなを持つ人々の一人を思うことでしょう。与えられた、非常にもっとも近い、もっとも大切な人が今や取り上げられようとしているのかもしれません。そして、どれだけ絶えず「無関係な、唯一の親しい友」が、心を打ちのめす強調の「唯一」であることでしょうか。

 人間の慰めはここにおいてほとんど何の役も果たし得ないでしょう。しかし、そのことについて、神様ご自身から、私たちが慰めを受ける慰めに心を開けましょう。私たち自身には直接何も大したものはありませんが、もっとも真実でもっとも快い慰めは、私たちが駄目であることを見るのでなく、神様ご自身からいただくものを見ることによって来ることを主は知っておられました。この利益はたとえどんなものであろうとも、それはすべて主ご自身の実際的な直接の行為であります。「あなたは、とこしえに彼を祝福する(詩篇21:6)」(ここに私たちが嘆いている当のその人の名前を「彼に」あてはめて読んで見なさい)

 「最大限に」どのようにして、私たちはその考えに到達できるのでしょうか。 聖書において、祝福につぐ祝福、私たち自身の経験のうちに、またそれをはるかに越える、すべての輝ける至福の階段としなさい。そして彼らが天の御国に達するまで、それらを私たちが築き上げる時、この「とこしえの祝福」は、神様ご自身の近寄り難い栄光のうちにあって、私たちの視界をはるかに越えているものです。それはつねに「最大」のものでありましょう。なぜなら、それは「とこしえ」のもの、すなわち影のないとこしえの光、短調を欠く永久に続く歌でありますから。
 
たくさんの日の祈りが すべて実現される
ただ静かにとどまり続け完全に実を結ぶことにより
あなたは父なる神様が望まれる通りの
祝福を求めました

今度は主がお答えくださいました
「とこしえに祝福する」と

水晶の海の偉大な讃歌から
とこしえのはるかな眺めをとおして 
みことばの大きなこだまがあなたのために
鳴り響きます
もっとも甘美に
もっとも完全に
「とこしえに祝福する」と
 

(今日の箇所はhttp://bibletruthpublishers.com/october-2-most-blessed-forever/frances-ridley-havergal/opened-treasures/f-r-havergal/la97440です。今日の箇所は再び難解な箇所の連続です。読者の寛容なご理解とご指導を賜わりたい思いでいっぱいです。

※Godhold Beck(41)
 ベック兄との交流を振り返る時、私はその合理性に着目せざるを得ない。いわゆる、形式、儀式的なものを排除したいという思いが強かったのではないかと思う。それと同時に時間の使い方がとても上手で、これはどうしても今この人に伝えておかねばならぬと判断されると、どんな差し迫った時でも、たとえば家庭集会で司会を託されて、もう開会時間が迫っている時であっても、家庭集会と無関係だがその時ベック兄が重要だと考えられる要点を的確に話されることもあった。

 もし、そのチャンスを逃せば、二度と相手に今自分が考えていることを伝えられないかもしれない、今話すのが主の時だと思われると敢然と話された感じだ。そして家庭集会が終わってみると、あのとき以外にベック兄と一対一で話せる機会はなかったことに気づく。それぞれが別の用事を抱えて動き回っているからであった。よくベック兄は「クリスチャンは気楽な散歩道を歩いているのではない。」と言われたように記憶している。

 かと言って、その流儀を他人に押しつけることはなく、日本人特有の儀式にも丁寧に対応された。結婚式、葬儀で皆さんの前に出て話される時は、講壇の下で一歩前に進み出て深々と礼をされるし、話の後には場面により「ご清聴ありがとうございました」とも言われ、TPOを心得ておられた。「私はだれに対しても自由ですが、より多くの人を獲得するために、すべての人の奴隷となりました。ユダヤ人にはユダヤ人のようになりました。それはユダヤ人を獲得するためです。律法の下にある人々には、私自身は律法の下にはいませんが、律法の下にある者のようになりました。それは律法の下にある人々を獲得するためです。〈1コリント9:19〉

 写真はエストニア国立博物館の外観だが、この建物もエストニアの歴史と政情・自然背景を鑑みて田根剛氏は設計したと言われている。)

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