2013年6月10日月曜日

2 The seed of greater things(3)

パリバガテル公園 by Nobuo.Y.  2012.6.17
1917年12月5日、祈祷連盟の金曜の夕方のカクストンでの集いはチェンバーズの記念礼拝として特別に行なわれた。連盟の会員や友人の賛辞が述べられたあと、オズワルドの長兄であるアーサーが挨拶した。

彼はオズワルドを「十字架の若き戦士」だったと述べ、彼をバルバナになぞらえた。つまり、「りっぱな人物で、聖霊と信仰に満ちていた」(使徒11・24)と。

「オズワルドは精力的で人を励ます人格の持ち主だった」とアーサーは言った。「どんな方面に向かっても一度始めるや、たちまちのうちに教師を追い越してしまう。祈り会で初めて祈らせたのは私が説得した結果だったが、すぐに私を追い越して、すぐれた執り成し手となったぐらいだ」

「彼は聖霊に満ちており、そのことが彼の幸いな奉仕の秘訣であった。彼は思い煩いから完全に解放されていて、彼が好んでそう呼んでいた「席を暖めることのない静穏(restlessly restful life)」な生き方を身につけていた」

「オズワルドはお金や個人的な利害に左右されないりっぱな男だった。求められればどんな人にもメッセージを伝えた。彼は、どうしても伝えねばならない「メッセージ」を大切にせず、「彼」を大事にしようとする人々には全く無価値だった。

「彼は信仰に満ちていた。彼が宣教の召命を感じて世界一周の旅行から1907年に戻ってきたことをよく思い出すことができる。彼は半クラウンを投げ出して言った。『ぼくは世界一周をしたんだが、そこで週に一ペンスも使わず、半クラウン残ったよ』バルチック号の洋上での航海の最初の行程について彼が話したところによると、船上で1300人の乗組員、船長からボイラー炊きの少年にいたるまでの全ての人と霊的なことを話したということだった。

「『たくさんの人が主に加えられた』というのが彼の人生の結末を要約することばだ。彼の一つの目的は、主のために『裂かれたパンと注ぎ出されたぶどう酒』となることだった。生涯をとおして、早朝は他の人々のための祈りに割かれ、英国にあっても、終焉の地エジプトにあっても人々の心にふさわしく接するために日ごとに主から油注ぎを受けていた」

礼拝はオズワルドの愛唱賛美歌の一つ『わたしを離さない愛よ(O Love That Will Not Let Me Go.)』を歌って閉じられた。

10日後に、マンチェスターの別の記念礼拝でデービッド・ランベルト牧師は、オズワルド・チェンバーズに賛辞をあらわし、その生涯を「私の知る限りでの山上の説教の最上の例証」だと表した人物の教えを概観した。そこにいた何百人の人すべてが彼について思い出すことをさらに付け加えもし、また、各人の記憶に消え去ることなく刻みつけられているやさしい行為を思い起こすこともできたことであろう。

ランベルトはこの完全に主のために燃え尽きた生涯を要約して言った。「神様がこよなく愛されたしもべであるオズワルド・チェンバーズのメッセージをとおして私たちの多くの者に与えられたもっとも大切なことは偉大な生涯は最も低い者、最も見込みのない者、最も取るに足りない者に可能だということである。もっとも重要なことは、私たちの主であるイエス・キリストにあって、またイエス・キリストをとおして、普通の人間に与えられているということだ(The most precious thing that has come to many of us through the message of God's beloved servant, Oswald Chambers, is that for the lowliest, least promising, and most insignificant person, the Great Life is possible. The mightiest things are made available for ordinary persons in and through Christ Jesus our Lord.)。

「神様はオズワルドがキリストに従ったように、私たちにもキリストに従えるように助けてくださるお方だ」

( Oswald Chambers: Abandoned to God by David McCasland18〜19頁の私訳。「光が、やみの中から輝き出よ。」と言われた神は、私たちの心を照らし、キリストの御顔にある神の栄光を知る知識を輝かせてくださったのです。私たちは、この宝を、土の器の中に入れているのです。それは、この測り知れない力が神のものであって、私たちから出たものでないことが明らかにされるためです。2コリント4・6〜7

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