2013年2月17日日曜日

ミュラーが受けた主からの恵み(上)

1 回心
全く予期しなかった時に、予想もしなかった方法で、神は彼をその誤りから引き戻し、イエス・キリストを知るように導かれた。

2 宣教精神
それは御霊によって点火され、あおりたてられ、事実という燃料でいよいよ燃え上がった。彼は、主のみこころであるならどこへでも行き、自分を捨ててどんなことでもするという、焼き尽くすほどの熱烈な宣教精神を持っていた。

3 自己放棄
彼は一度ならず、地上的な偶像的な愛着心を、キリストのために捨てることができるように力を与えられた。なぜなら、そのような愛着心は、彼の全面的な従順を妨害し、天にいます主に対する忠誠を乱すものであったから。

4 神の助言を求めたこと
彼はキリスト者生活を始めてまもなく、どんな大きなことでも小さなことでも、実行に移る前に必ず主のみこころを確かめることが習慣となり、どのような場合にも、みことばと御霊とに導きを求めた。

5 謙遜な子どものような気質
御父はその子をご自身のみもとに引き寄せ、信じて求めまた信頼する素朴な心、御父の忠告と指導に喜んで服する孝順な心をお与えになった。

6 説教の方法
この同じ教師によって、彼は早くから、聖書を人間の知恵によらずに原語で解明し、ただ神の御霊だけによって語るという説教法を体得していた。

7 人との絶縁
彼は一歩一歩を人にたよったり、金銭的な訴えをしたりする方法を捨てた。借金すること、赤字をつくること、また一定の俸給を受けることも放棄した。彼の目は、ただ供給者であられる神だけに向けられていたのである。

8 みことばに満足したこと
聖書知識が増すにつれ、聖なる解釈者によって説明され解明される神ご自身の著書に対する愛着が強くなり、ついには、宗教書もふくめてすべての書物に魅力を感じなくなってしまった。

9 徹底した聖書研究
若い人で、彼ほど組織的に神の真理の宝庫を探求した人は少ない。彼は聖書を何度も何度も読み通し、その教えを瞑想しては心に刻みつけ、また実行に移した。

10 人間的支配をのがれたこと
彼は神に全く依存するために、人への依存を全く断ち、彼の説教や教えを妨害するかせを大胆に打ち砕き、天来の導きに従うことと、天にいます主に奉仕することを妨げるようなものを、すべて排除した。

11 好機の活用
彼は人の魂の尊い価値をよくわきまえていたので、公の席上で語ることを求められた時でも、救いについて話し、入信を勧めた。あかしの言葉により、トラクト配布により、またへりくだった模範によって、なんとかしてだれかをキリストに導こうと、絶え間なく努力した。

12 国民的義務の免除
これは全く神の摂理によるものである。神は実に不思議な方法によって、彼をすべての軍事的義務から解放し、神の兵士として天の召しに応ずる自由を与え、この世においてまといつくものから自由にして下さった。

13 奉仕における仲間
ふたりの非常に有能な同労者が神によって備えられた。すなわち、同じ志の妻とクレークである。どちらも神が不思議な方法でお与えになった尊い贈り物であり、彼の仕事をよく助け、また責任の重荷を分け合ってくれた同労者である。

(『信仰に生き抜いた人』A.T.ピアソン著海老沢良雄訳102〜103頁より引用。ピアソンはジョージ・ミュラーについて365頁、しかも一頁が上下2段に分かれているから大変な分量になる伝記をものしているが、彼はその三分の一程度のところで、ミュラーの準備段階の特質を24項目にまとめた。いずれもキリスト者の特質を示して余りあるものである。昨日も6名の若い方と火曜日の「主のために生きる大切さ(ローマ6・12〜22、7・14、2コリント5・15)」というメッセージの録音を聞き、そのあと交わるという機会が与えられたが、私をふくめてひとりひとりの小さな決断を通して集いが持てたことを互いに喜ぶことができた。さしずめ上記の4、5などの実践であった。その交わりの中で一人の方があげられたみことばを書き留めておく。「わが子よ。あなたの心をわたしに向けよ。あなたの目は、わたしの道を見守れ。」箴言23・26)

0 件のコメント:

コメントを投稿