2016年11月11日金曜日

完全な平和のうちにある心

すべてのはかりごとをとりこにしてキリストに服従させ(2コリント10:5)
 
 私たち自身のはかりごとよりももっと悩ませる暴君がどこかにいるでしょうか。行ないとことばを制御することは比較的小さなことのように見えます。しかし、これまで私たちは、実のところ、はかりごとをやめられないと考える傾向はなかったでしょうか。私たちがはかりごとを支配するのでなく、はかりごとが私たちを支配してきたのです。そして私たちは空しいはかりごとの多種多様な暴政から逃れ、さらに彷徨する考え方をより少なくするのが可能だと、期待することも、考えることすらしなかったのです。

 しかし、四六時中、ここにある、この絶望的な、どうすることもできない事柄に関する神のことばがあったでしょうか。そこにだけ私たちの信仰があったのですが。霊感せる御霊がここで使用しているのはまさに強い言葉遣いです。それは一般的な「はかりごと」ではなく、明確であり、例外を悩ませる余地のない「すべてのはかりごと」であります。

 夜昼なくなされるすべてのはかりごとが、イエス様によって、素晴らしい、心安らかで、完全なとりことされ主の聖なる愛する影響力、主の美しい申し分のない律法に、完全に「信仰による従順(使徒6:7)。」をいただくこととは何と栄光ある休息ではないでしょうか。

 私たちのたましいはそのような休息をあえて望んだり、夢を描いたりしたことはなかったでしょう。 それらの上にキリストのくびきを負う人々にとって、その約束にふくまれていると推量もしなかったことでしょう。そして、もし私たちが私たちのために神様の無限にやさしい目的のどの部分もなかったということを述べている一つのテキストを見つけることができたら、私たちは初めて「もちろんです。というわけは、あり得ないと論理づけられるからです。」と言うはずです。

汝はまだ知らない
わたしが汝自らの弱い胸の内に
汝をわたしの似姿に形造り
汝をわたしの安息にふさわしく
なせしことを
しかし
汝をわたしの愛する技倆に差し出せ
覆われし恵みの作品
日ごとにつねに進歩する 
辿るのは汝ではない 

(今日の箇所はhttp://bibletruthpublishers.com/november-11-a-mind-at-perfect-peace/frances-ridley-havergal/opened-treasures/f-r-havergal/la97480です。またしても難解な箇所の連続です。読者による適切な訳を切に期待するところです。

※Godhold Beck(81)
[2]
 次の疑問を、自分に問いかけてみましょう。
 ・私はいつも、主のご支配の下にすべてを明け渡しているでしょうか?
 ・私はいつも、主の思い通りに動かされているでしょうか?

 主は、ご自身のご栄光で満たすことのできる器を求めておられます。私たち自身は一度死ぬ必要があります。死んで「自分で生きる」ことをやめ、「主無しで生きる」ことをやめるのです。そうすれば、主のご支配、開かれた天を体験できるでしょう。

 イエス様にとっては、父である神のみこころだけが決定的でした。サタンや家族、弟子たちから幾度も意見や提案を受けられましたが、その通りになさったことはありませんでした。ただ、父のみこころにかなうことだけが、イエス様の行動の決め手でした。

 聖霊は、私たちのすべての自主性、すべての思いを取り除かれたいのです。その上で、すべての責任を負いたいと思っておられます。

 私たちは自分自身の思いを否定することによって、主の満たしを体験できるのです。私たちは幸いにも、主に依存することが許されており、それによって主の満たしにあずかることができるのです。満たしは主の中にしかありません。心のうちにおられるイエス様は、とにかく、私たちとは違います。ですから、私たちは自分自身を否定することによってのみ満たしを体験できるのです。

 私たちにも良いと思われる考えがあるかもしれません。しかし、それが主のみこころであるか、私たちの思いであるかを、主に尋ねなければなりません。主とともに歩んでいるかどうかが大切なのです。主の霊が働いている中には、あふれるいのちがあり、主がどこのおられ、どのように働こうとされているのか、また、私たちに何を要求しておられるのかがわかります。何が起きようとも、主のもとにいつも身を避け、十字架の血潮の覆いに身をおくことが許されています。

 神様は、ご自身の目標を達成するために、私たちをも参加させられるのです。

引用者註: 「開かれた天」〈ヨハネ1:51〉は生まれながらの人間がついぞ経験できない世界です。ハヴァガルにしてもベック兄にしてもイエス様が一番近いお方であることがわかります。)

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