2016年11月26日土曜日

神様の御心の力


私たちは、みこころによりご計画のままをみな実現される方(エペソ1:11)
彼は、天の軍勢も、地に住むものも、みこころのままにあしらう。(ダニエル4:35)

 神様のみこころの無窮な不思議さを考えなさい。天の軍勢は数世代にわたり、賜わったベールがはがされた様と壮大な発展ぶりを見張ってきました。そしてなおも待ち受け、じっとみつめ、そして驚異の念に覆われています。
 
 創造と摂理は神様の御力のささやきでしかないが、贖いは音楽であり、賛美は主の神殿を満たす反響である。ささやきと音楽は、そう、そして「その力ある雷(ヨブ26:14)」は全部あなたのためにある。「みこころのままに、愛をもって(エペソ1:5)とあるのは何のためか。おお、計画され、準備され、購入され、所持される何と壮大な祝福のリストが、そこから全部、私たちに流れ込んでいることか。

 祝福以外の何物もなく、特権以外の何物もなく、私たちはそれらを決して思い描くこともなく、それらが明らかにされる時でさえ、私たちは「心の鈍い(ルカ24:25)」者である。今なお、私たちを「ことばに尽くすことのできない、栄えに満ちた喜びに(1ペテロ1:8)」満たす以外の何物でもない。

 この御心について常に私たちの側から全面的に考えよ。それは、もし私たちがおまかせさえするなら、私たちのためにまた私たちの内にあって私たちとともに常に働く御心についてである。この御心について常にそして大いなる方法と完全な愛の同義として考えよ。御心について永遠の救いから折々の導きと供給の詳細にまで私たちのためにすべてを引き受けるものとして考えよ。

 私たちはかつて砕かれず、曲げられさえしなかったが、主の栄光と完全な意志でもって曲げられた私たちの小さく、弱い、盲目の意志を諦めることを即座に躊躇して、完全な恥や自己嫌悪に陥らなかったでしょうか。

神様の御心に祝福あれ
もっとも栄光あり、恵みの泉そのものであり
そこにはあらゆる良いものがあふれる
心が絶対にたどることができる
その頂点が愛であり、忠実が根底にある宮だ

神様の御心に祝福あれ
その輝きが世を明け染める
キリストの旗が勇敢にも折り畳まれない心の上に
真珠で飾られた若者の露をともなう、子どものような柔和な心の上に
 

※Godhold Beck(96)
[2]
 「ドイツに来ると『日本ではなぜ救われる人が大勢いるのですか。』という質問をたびたび受けます。その理由を一言で言うと『日本の兄弟姉妹たちが、一本の綱を皆で一緒に引いているからです。』というのがその答えではないでしょうか。

 私が一人の宣教師としてなし得ることは、ほんとうに微々たるものだからです。それに組織に属していないことが幸いだった、と思っています。もしも私が組織に属する一宣教師として働いていたら、十年も持たず、とっくの昔に帰国していたのではないかと思わされています。

 アイドリンゲンからいただいた手紙にも書いてありましたが、大規模な喜びの集いを開く時に幸いしたのは、多くの協力者が与えられていたことだそうです。このように人間同士の協力、チームワークがいかに大切であるかを、私たちは体験的に学びます。だとすれば、主イエス様と私たちとのチームワークは、人間同士のそれをはるかに上回る大切なものではないでしょうか。

 すべてがおできになる全能の神であられる主が、私たちの祈りをいつも聞いていて下さり、その祈りに答えようといつも臨んでおられます。これこそが主と私たちとのチームワークなのではないでしょうか。

 ルカ18章1節には次のようにあります。『いつでも祈るべきであり、失望してはならないことを教えるために、イエスは彼らにたとえを話された。』

 その通りです。主は私たちが失望せずにいつでも祈ることを望んでおられます。今日もなお、この「絶えず祈る」ことが、私たちにとって最も大切なことではないでしょうか。今、私たちは終わりの時代に近づいています。イエス様が再び来られる時が、ますます身近に迫っています。ですから、いつでも失望せずに祈り、その祈りに答えて下さるイエス様とのチームワークを大切にしようではありませんか。

 ある祈り会の時、80歳のご高齢の兄弟が立ち上がって、このようにおっしゃいました。それは60年以上も前に、その方の母親が召される前に語った言葉だそうですが、『うちではあなただけが信仰を持っているのですから、兄弟全員が救われるまで祈り続けて下さい。』と。そしてそれから一人ずつ救われて行き、最後まで残っていた弟さんが、ついにイエス様を受け入れました、という喜びの知らせを語ってくださいました。」

引用者註:11年前ベック兄は大ぜいの人が救われる理由を語っておられる。ところが今日それほど人々は救いに導かれていない。だとすると、一本の綱が皆で一緒に引かれなくなっているのかなと思わされた。)

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