2022年1月19日水曜日

カペナウム伝道

夕方になった。日が沈むと、人々は病人や悪霊につかれた者をみな、イエスのもとに連れて来た。こうして町中の者が戸口に集まって来た。イエスは、さまざまの病気にかかっている多くの人をお直しになり、また多くの悪霊を追い出された。(マルコ1・32〜34)

 安息日には何らの働きをも許さない習慣であったから、人々は安息日の終わる頃、すなわち『日が沈む』まで待ったのである。(ユダヤ人の一日は日が沈む時から日が沈む時までである)で、日没から町中の者がこぞって戸口に集まって来た。これはペテロの家の戸口である。

 カペナウム御伝道の間は大体ペテロの家をお宿とせられたようである。何という恵まれた家であろう。一日でも主イエスのお宿をしたならどんなに嬉しいかと思うが、主は『最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです』(マタイ25・40)と仰られる。

 さて、イエスの御伝道は最初から言行一致であった。福音を説き給うたのみでなく、実際に幸福を与え給うた。霊魂の病と同時に肉体の病をも顧み給うた。主は実にすべて悩める者の助け主であり給う。キリストの救いは今日でも霊魂に限られたものではない。

祈祷

主よ、私たちは病み、私たちは悩み、私たちは悪鬼につかれています。願わくは、昔のように私たちのために恵みの力をあらわして下さい。願わくは、罪と悩みと病とをまったくあなたの手によって取り去って下さいますように。アーメン

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