2022年3月1日火曜日

あかりは燭台の上に

また言われた。「あかりを持って来るのは、桝の下や寝台の下に置くためでしょうか。燭台の上に置くためではありませんか。隠れているのは、必ず現われるためであり、おおい隠されているのは、明らかにされるためです。(マルコ4・21〜22) 

 貧しい家の中に一つの寝台(低い棚のようなもの)、一つの枡、一つの灯火(浅い火皿に灯心と油を入れたもの、カンテラの類)しかなかったことが暗示されている。そのほかにカンテラを載せる台が一つある。

 イエスはこれらの貧しい家具を見回しながら弟子たちに教え給うた。カンテラを低い寝台の下に入れれば暗くなるし、火も消えかかる。枡の下に入れれば全く暗黒となるし、火も消えてしまう。蒔いた種が地中にかくれるのはしばしのみである。今、弟子たちの心にのみ天国の奥義を注意深く蒔きつけ給うのは将来全世界にひろがるためである。

祈祷

主イエスよ、あなたは貧しい家に住み、貧しい生活の中に天国の奥義を見出し給えり。願わくは、私をも生活のそれぞれの方面の中に、天国を見出させて下さい。アーメン

(以上の文章は『一日一文マルコ伝霊解』青木澄十郎著60頁より参考引用し、題名は引用者が便宜的につけさせていただいているものである。)

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