2022年3月6日日曜日

からし種のたとえ話(1)

それはからし種のようなものです。地に蒔かれるときには、地に蒔かれる種の中で、一番小さいのですが、それが蒔かれると、生長してどんな野菜よりも大きくなり・・・(マルコ4・31〜32)

 厳密に言えばからし種より小さい種はあるけれども、当時一般によく知られた最も小さい種はこれである。しかも暖国ではその生長驚くべきものがあって、人間が枝の上に登り馬がその蔭に休むほどになると言う。

 キリストの蒔き給う種はその中にある生命の力が強大であって、個人としてはその全人格を支配するに至り、社会的に全世界に広がる。このたとえはキリストの教えが単なる言語や教理でなく、人の心に生きて働く生命であることを説かれたのである。と同時に当時の弟子らを奨励するために、神の国の発展を預言し給うたのである。

 神の言葉はあるいは路傍、あるいは礫地に、あるいは茨の中に落ちることああっても決して失望するな、全体として見るならば遂に世界的勢力となる時が来ると約束し給うたのである。

祈祷

主よ、何はなくとも私にからし種のような信仰を与えてください。たとい小さくても生きた信仰を与えてください。少しずつでも毎日生成する信仰を与えてください。否、ついには大きな樹になるまで成長してやまない信仰を与えてください。アーメン

(以上の文章は『一日一文マルコ伝霊解』青木澄十郎著65頁より参考引用し、題名は引用者が便宜的につけさせていただいているものである。) 

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